新生DCユニバース、スーパーヒーロー映画の現状から「一歩踏み出す」とジェームズ・ガン ─ 「すべての作品がそれぞれ異なるものに」

新生DCユニバースがいよいよ開幕する。ジェームズ・ガンが脚本・製作総指揮を務めるアニメシリーズ「クリーチャー・コマンドーズ(原題)」が、2024年12月5日より米Maxで配信開始されるのだ。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズでマーベル・シネマティック・ユニバースに深く携わってきたガンは、自らユニバースを主導する立場として、どのようなストーリーテリングを目指すのか。MovieZineのインタビューでは、「よく似た物語ばかり描かれている」スーパーヒーロー映画の現状を脱したいという強い熱意が語られている。
「(新生DCユニバースでは)すべての作品がそれぞれ完全に異なるものになります。DCコミックスは、常に多様なストーリーをあらゆる形で描いてきたし、そこが僕の大好きなところ。家族向けの物語もあれば、大人向けの物語もある。ダークなものも、ライトなものもある。だから、とにかくさまざまなストーリーをDCユニバースのなかで描いていきたいし、描いていくつもりです。」
目下、ガンが自ら取り組んでいるのは「クリーチャー・コマンドーズ」と「ピースメイカー」シーズン2、そして映画『スーパーマン(原題)』だ。おなじみ「ピースメイカー」はコメディタッチの大人向け作品だが、『スーパーマン』はシリアスかつ家族で観られる映画になるという。また、「クリーチャー・コマンドーズ」は大人向けだが、今後は子どものためのアニメーション作品も発表し、キャラクターのあらゆる側面を見せていきたいと力を込めた。
「あらゆるタイプのストーリーを語ることで面白くなるのです」とガンは言う。「(スーパーヒーロー映画では)どれもよく似た物語ばかりが描かれていて、僕はそのことに飽きつつあるのです。僕とDCは、そこから一歩踏み出そうとしています」
先日、ガンは新生DCユニバースで複数のR指定企画が進行していることを明かし、あくまでも大切なのはストーリーだと強調していた。今後はクレイグ・ギレスピー監督の『スーパーガール:ウーマン・オブ・トゥモロー(原題)』や、アンディ・ムスキエティ監督の『ザ・ブレイブ&ザ・ボールド(原題)』、ジェームズ・マンゴールド監督の『スワンプシング(原題)』が企画されているほか、ダニエル・クレイグ主演&ルカ・グァダニーノ監督『サージェント・ロック(原題)』も報じられたばかりで、その充実ぶりには目を見張る。
「クリーチャー・コマンドーズ(原題)」は、2024年12月5日にMaxで米国配信開始(日本のリリース情報は未発表)。映画『スーパーマン(原題)』は2025年7月11日に米国公開予定。
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Source: MovieZine