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新生DCユニバース、スーパーヒーロー映画の現状から「一歩踏み出す」とジェームズ・ガン ─ 「すべての作品がそれぞれ異なるものに」

Photo by Erik Drost https://www.flickr.com/photos/edrost88/53817354521/ Remixed by THE RIVER

新生DCユニバースがいよいよ開幕する。ジェームズ・ガンが脚本・製作総指揮を務めるアニメシリーズ「クリーチャー・コマンドーズ(原題)」が、2024年12月5日より米Maxで配信開始されるのだ。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズでマーベル・シネマティック・ユニバースに深く携わってきたガンは、自らユニバースを主導する立場として、どのようなストーリーテリングを目指すのか。MovieZineのインタビューでは、「よく似た物語ばかり描かれている」スーパーヒーロー映画の現状を脱したいという強い熱意が語られている。

(新生DCユニバースでは)すべての作品がそれぞれ完全に異なるものになります。DCコミックスは、常に多様なストーリーをあらゆる形で描いてきたし、そこが僕の大好きなところ。家族向けの物語もあれば、大人向けの物語もある。ダークなものも、ライトなものもある。だから、とにかくさまざまなストーリーをDCユニバースのなかで描いていきたいし、描いていくつもりです。」

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目下、ガンが自ら取り組んでいるのは「クリーチャー・コマンドーズ」と「ピースメイカー」シーズン2、そして映画『スーパーマン(原題)』だ。おなじみ「ピースメイカー」はコメディタッチの大人向け作品だが、『スーパーマン』はシリアスかつ家族で観られる映画になるという。また、「クリーチャー・コマンドーズ」は大人向けだが、今後は子どものためのアニメーション作品も発表し、キャラクターのあらゆる側面を見せていきたいと力を込めた。

「あらゆるタイプのストーリーを語ることで面白くなるのです」とガンは言う。「(スーパーヒーロー映画では)どれもよく似た物語ばかりが描かれていて、僕はそのことに飽きつつあるのです。僕とDCは、そこから一歩踏み出そうとしています」

先日、ガンは新生DCユニバースで複数のR指定企画が進行していることを明かし、あくまでも大切なのはストーリーだと強調していた。今後はクレイグ・ギレスピー監督の『スーパーガール:ウーマン・オブ・トゥモロー(原題)』や、アンディ・ムスキエティ監督の『ザ・ブレイブ&ザ・ボールド(原題)』、ジェームズ・マンゴールド監督の『スワンプシング(原題)』が企画されているほか、ダニエル・クレイグ主演&ルカ・グァダニーノ監督『サージェント・ロック(原題)』も報じられたばかりで、その充実ぶりには目を見張る。

「クリーチャー・コマンドーズ(原題)」は、2024年12月5日にMaxで米国配信開始(日本のリリース情報は未発表)。映画『スーパーマン(原題)』は2025年7月11日に米国公開予定。

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Source: MovieZine

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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