X-MEN『ニュー・ミュータンツ』米国公開が無期延期に ─ 2018年から4度目の延期、新型コロナウイルスの影響で

20世紀フォックス(現・20世紀スタジオ)による最後の『X-MEN』映画、『ニュー・ミュータンツ(原題:The New Mutants)』の米国公開が新型コロナウイルスの影響を受けて無期延期となった。米ウォルト・ディズニー・カンパニーが発表している。
本作は『X-MEN』シリーズのスピンオフ作品であり、初の青春ホラーとして製作されてきた一作。もともとは2018年4月13日に米国公開予定だったが、諸事情による公開延期が繰り返され、今回が4度目の延期となる。最初はジョシュ・ブーン監督と20世紀フォックスの対立が報じられ、2019年2月22日に約10ヶ月の延期となり、その後は同年8月2日に再延期され、いよいよ2020年4月3日に米国公開となる予定だったのだ。
この間には、20世紀フォックスがウォルト・ディズニー・カンパニーに買収されており、『ニュー・ミュータンツ』もディズニー/マーベル・スタジオの審査を受けている。一時は劇場公開が見送られるとの噂も流れたが、ディズニーは本作を劇場公開する方針を貫いた。しかしながら、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて、ディズニーは『ムーラン』実写版とともに本作の公開を無期延期することを決定。新たな公開日は発表されていない。
『ニュー・ミュータンツ』は、それぞれに特殊能力を持ち、それゆえに苦しい過去を背負っている少年少女の物語。“治療”と称し、ある病院に集められ、隔離された彼らは、その場所で起こっている恐るべき真実に迫っていく。子どもたちは自らの力を覚醒させ、この病院を出ることができるのか……。
出演者には、イリアナ・ラスプーチン/マジック役で『ミスター・ガラス』(2019)のアニャ・テイラー=ジョイ、ラーネ・シンクレア/ウルフスベーン役の「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)メイジー・ウィリアムズ、サム・ガスリー/キャノンボール役の「ストレンジャー・シングス」(2016-)チャーリー・ヒートン、ロベルト・ダ・コスタ/サンスポット役の「13の理由」(2017)ヘンリー・ザーガなどフレッシュな顔ぶれが集結。脚本・監督は『きっと、星のせいじゃない。』(2014)のジョシュ・ブーンが務めた。
▼新型コロナウイルスの影響、さらに広がる
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Source: Deadline