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ニコラス・ケイジ、映画俳優引退を示唆「あと3、4本かな」 ─ 今後はドラマ作品に集中か

ニコラス・ケイジ
Photo by Gerald Geronimo https://www.flickr.com/photos/g155/5977301530

ニコラス・ケイジをビッグスクリーンで拝めるのも、残りあとわずかかもしれない。米Uproxxとのインタビューで、映画俳優としての幕引きを示唆するようなコメントを繰り出している

ケイジといえば、1980年代のキャリアスタートから幅広いジャンルに出演してきたカメレオン俳優。還暦を控えた現在も活動の勢いは衰えず、飼っていた豚を誘拐され復讐に乗り出す『PIG/ピッグ』(2022)や吸血鬼ドラキュラを演じた『レンフィールド』(2022)、ニコラス・ケイジがニコラス・ケイジを演じる映画『マッシブ・タレント』(2022)など話題作に出演した。

これまでのキャリアを振り返ったケイジは、「私はフィルモグラフィーの中で、複数のジャンルとスタイルを混ぜ合わせ、探求していくことを常に心がけてきました」と語っている。これを踏まえた上で、「100作以上の映画で45年以上演じ続けた今だからこそ感じること」として、現在の心境を率直に明かしている。

映画を通して伝えなければいけないことはほぼ伝え尽くしたと感じています。最高潮の時に、“アディオス(さようなら)”と言いたいのです。そこにたどり着くには、あと3、4本かなと思います。それからできれば、フォーマットを切り換えて、自分の演技を伝えられる他の道に進めればいいなと。」

映画俳優としての進退について自ら切り出したケイジに驚いたインタビュアーが「つまり、映画はあと3作か4作しかやりたくないということですか?」と改めて真意を問うと、「それが私の望みです」とケイジ。「『Dream Scenario』のような最高潮で終わりたい」と続けている。『Dream Scenario』は、2024年11月に米公開となったA24の「邪悪コメディ」。ある日、自分とは無縁の人々が一斉に自分の夢を見始めたことで一気に有名になった大学教授の奇想天外な物語が描かれる。

一方、ケイジは「果たさなければいけない契約はまだありますから、どうなるかは様子見です」とも語り、もうしばらくは映画俳優を続ける意向。「これから先、(出演作を)選ぶプロセスはとても厳しくしていくつもりです」。2024年には、主演を務めた2005年の映画『ロード・オブ・ウォー』の続編『Lords of War(原題)』の撮影を控えており、ほか3作の新作映画も待機中にある。

それでは、映画俳優引退後はどのようなキャリアを思い描いているのだろうか。「私にとって、映画に出るより他のフォーマットを探求したい。エピソード毎のストリーミング作品で(役に)没入することに興味があります」とケイジ。そう強く思うきっかけの一つとして、ドラマ「ブレイキング・バッド」を挙げている。

「『ブレイキング・バッド』のあるエピソードで、ブライアン・クランストンがスーツケースを1時間じっと見つめるシーンを見ました。そういうことをする時間は映画にありません。もしかしたらテレビが私にとって大きな一歩となるかもしれません。」

Source:Uproxx,Variety

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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