スパイダーマン映画『ナイトウォッチ』に名匠スパイク・リー監督が就任検討中 ― 脚本は『ルーク・ケイジ』製作者が執筆

映画「スパイダーマン」シリーズのスピンオフ映画『ナイトウォッチ(仮題)』に、『ドゥ・ザ・ライト・シング』(1989)や『マルコムX』(1992)、『25時』(2002)、『インサイド・マン』(2006)など数々の名作を手がける名匠スパイク・リー監督が就任する可能性が浮上している。
『ナイトウォッチ』は米ソニー・ピクチャーズが製作する「スパイダーマン」のスピンオフ・シリーズの一環として構想されており、2017年9月の時点で企画の存在は噂されていた。当時からリー監督の名前は挙がっていたが、このたび現実的な話題として新たに伝えられた形だ。この情報については米That Hashtag Showが第一報を掲載したのち、米The Hollywood Reporter誌が独自の情報筋から裏付けを行っている。
THR誌によれば、リー監督は『ナイトウォッチ』への参加を検討している状況で、スタジオとのやり取りは初期段階にあるという。したがって、現時点で就任の可能性は未知数といっていいだろう。
また本作の脚本は、Netflixドラマ『Marvel ルーク・ケイジ』(2016-)でシリーズのショーランナー(製作統括)を務めるチェオ・ホダリ・コーカーが執筆する。以前携わっていたという、『グランド・イリュージョン』(2013)のエドワード・リコートによる脚本のリライトにあたるということだろうか。
1990~2000年代に数多くの長編映画を製作したスパイク・リー監督は、ミュージックビデオやドキュメンタリー、テレビドラマなど幅広いジャンルで活躍するクリエイターだ。現在は『オールド・ボーイ』(2013)以来となる新作映画『ブラック・クランスマン(原題:Black Klansman)』の製作中で、こちらにはアダム・ドライバーや『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)のローラ・ハリアーらが出演する。
拡大する「スパイダーマン」スピンオフ作品
映画『ナイトウォッチ(仮題)』の主人公であるナイトウォッチは、1993年にコミック「ウェブ・オブ・スパイダーマン(Web of Spider-Man)」で初登場したキャラクター。医師のケヴィン・トレンチは、ある日、一人の男がアーマー姿でテロリストと戦い、命を落とす場面に遭遇する。男のマスクを外すと、なんとその正体はトレンチ自身だった。彼は自分の死体からアーマーを奪うと、やがて犯罪と戦い、謎の真相へと迫っていく……。
ソニー・ピクチャーズは「スパイダーマン」シリーズのスピンオフ映画を精力的に展開する方針のようで、トム・ハーディ主演で人気キャラクタの単独映画化に挑む『ヴェノム』(12月公開)を皮切りに、現在は女性キャラがタッグを組む『シルバー&ブラック(原題:Silver & Black)』の製作、さらに吸血鬼のダークヒーローを描く『モービウス(仮題)』の企画が進められている。本作を含め、今後さらなるラインナップが随時発表されていくことだろう。
映画『ナイトウォッチ(仮題)』の公開時期などは不明。スパイク・リーが就任するかどうかも含め、続報に注目したい。
Source: THR, That Hashtag Show
Eyecatch Image: Photo by Stefan Scheele https://www.flickr.com/photos/spscheele/5435748481/ Remixed by THE RIVER