ノーラン映画総選挙、1位は『インターステラー』 ─ 「愛は全てを超える」「最高のスペースオペラ」「五次元宇宙は鳥肌モノ」胸熱コメント多数【ランキング】

クリストファー・ノーラン監督最新作『オッペンハイマー』がついに日本公開を迎えた。第96回アカデミー賞では作品賞を含む最多7部門受賞の快挙を成し遂げた本作は、ノーラン史上最高傑作との呼び声も高い。
THE RIVERでは、『オッペンハイマー』の公開を記念して、デビュー作『フォロウィング』(1998)から『TENET テネット』(2020)まで、ノーラン作品11作のベストを決める総選挙を実施した。“映画”の悦びに満ちた、ノーラン監督への愛が溢れる胸熱なコメントもたくさん寄せられた。
粒揃いのノーラン作品、果たして1位に輝いたのは?いよいよ結果発表だ。
※投票期間:2024年3月22日(金)〜3月27日(水)PM12:00
投票数:347人
投票方法:オンライン。1人1作品を投票。
クリストファー・ノーラン監督作品11作 総選挙投票 結果発表

1位.『インターステラー』
2位.『ダークナイト』
3位.『インセプション』
4位.『TENET テネット』
5位.『ダンケルク』
6位.『メメント』
7位.『プレステージ』
8位.『ダークナイト ライジング』
10位.『フォロウィング』
10位.『インソムニア』
みんなの胸熱コメント
1位.『インターステラー』

最後の病棟シーンで毎回泣く。(ino さん)
緻密なストーリー構成且つシンプルな脚本、見事な伏線回収、初見時はアッパレ過ぎて暫く呆然としてました。この映画を観た衝撃は忘れられません。(おまっしー さん)
綿密に計算尽くされたブラックホールから受ける影響や、最新のテクノロジーで再現されたその姿が本当に美しい。BGMの素晴らしさも相まって何度も見返してしまう。(のど飴 さん)
宇宙を渡る壮大な旅の中で描かれるのが、実は父と娘の小さな物語、というロマンチックさ。愛が地球を救うなんてベタクソも良いところの設定を地で行く。それがこんなに心に響くとは。(はげ さん)

キャストも豪華な上、サウンドトラックも断トツで良い作品だと思います。また、ストーリーの難解さもこれぞクリストファー・ノーラン監督という感じで最高!(nn さん)
最高のスペースオペラ作品。時間を超えた親子の愛が泣けます。(よしおか さん)
SF超大作なのに、ここまで感情を揺さぶられ、リアルに登場人物に追体験することが今まであったでしょうか。設定そのものが現代に対する予言的なものですし、ドラマとしても芸術としても大成功してる「これぞ映画」と思い知らされる傑作だと思います。(しゃいにー さん)
ストーリー、コンセプト、映像、演技演出全て最高なので。五次元宇宙の初映像化は鳥肌モノだった。(ねこ師匠 さん)
ストーリーが群を抜いて僕に刺さるモノで、何度観たか解らないのだけど、泣かなかった事がない程に刺さりまくった。それを支える映像演出も見事。(柳島蒼機 さん)
超絶壮大な宇宙の物語でも「愛は全てを超える」という結末にやられた。(バターくん さん)
2位.『ダークナイト』

ヒース・レジャーのジョーカーはもちろん、グロテスクながらも堕ちた英雄を体現したトゥーフェイスとヴィランの魅力がある。(しまにぃ さん)
正義とは何か、悪とは何か。初見時の衝撃が忘れられません。僕を映画好きにしてくれた作品です。(ネスペラード さん)
ジョーカーを演じた俳優ヒース・レジャーの演技に魅了を感じる。それと物語の冒頭の銀行強盗のシーンも自分的にはすごいカメラワークだなと感じました。(ハイセ さん)
全体的に暗く陰鬱で哲学的な内容ながら、それら要素を含みながらもきちんとヒーローエンタメとして昇華させたクリストファー・ノーラン監督の手腕に脱帽!テレビ朝日 日曜洋画劇場で放送された、藤真秀(バットマン)&大塚芳忠(ジョーカー)の吹替版と共に私の中のマイ・フェイバリット映画の1作としてこれからも燦然と輝いていくことだろう。(Mr.フリーズを布教させ隊 さん)
圧倒的存在感。ビルを爆破するシーンが本当に爆破してると聞いてリアルさを追求した映画に感嘆しました。(もっくんの姉 さん)

IMAXとアクションシーンの親和性を世界に知らしめたまさに記念碑的な作品である。ヒーロー映画は『ダークナイト』以前以後で変わったくらい革命的な映画。(しゅういち さん)
ヒーローを通じて社会問題を語ったという点で、アメコミ映画の可能性を切り拓いている。この映画がなければ、『キャプテン・アメリカ』や『ブラックパンサー』、『ジョーカー』などは生まれなかったはず。(ぱた さん)
バットマン映画最高傑作(ジョーン さん)
自分が初めてノーラン監督の作品に出会ったのは中学生の時でそれが『ダークナイト』でした、圧倒的なヴィジュアルとダークな雰囲気ですぐ虜になりました。自分の人生を変えた1作です。(ラーメン焼肉 さん)
映画で腰を抜かすという経験を初めてした。(かし さん)
3位.『インセプション』

題材の発想が面白く、街並みが動く映像がとても印象的で次にどうなるのか予想がつかなかった。ラストの締め方も好きでした。(ゆら公 さん)
噛めば噛むほど美味い。(ピカス さん)
圧倒的な映像体験とオリジナル脚本。私が初めて映画監督に興味を持ったきっかけになった作品。(tk さん)
夢に潜入するという独創的すぎる設定と映像、次第に全貌が明らかになる緻密すぎる脚本構成、チームでミッションに挑むという王道ながらワクワクする展開、実力派キャスト達による圧巻の演技合戦、観るものを唸らせる技ありのラスト、どこをとっても完璧といえる極上なエンターテイメント映画だと思います!!(エス さん)
1人、レイトショーで鑑賞。ノーラン作品の映画館での鑑賞は、『ダークナイト』に次ぐ、2作品目。折れ曲がる街、重力が変化する廊下、まさに心の深層に植え付けられるかのような映像と静寂から沸き立つ音像。その夜は興奮覚めず夢を見ることはなかった。(kato, yuji さん)

夢の階層表現とラストのシーンをどう解釈するか鑑賞者に委ねている余白のある表現が好き。(Kanono さん)
難解なテーマであるため、一度見ただけでは全てを理解できなかったが、見るたびに発見があり、見るたびにストーリーの感動が大きくなる。また、宇宙空間や未知の惑星の映像的な壮大さも感動的で、約10年前の映画とは思えない。この映画の全てが好きです。(かとゆ さん)
世界観がとにかくすごくて、初めて衝撃をうけた!何回も何回も見た映画。見る度にまた違う視点が見えてきて、また楽しめる大好き!(のんたん さん)
ヒーローがやるべき事を行い、世界が安定した結末を見た後、再び冒険に向かう英雄譚。(ライミー さん)
イカサマチップを換金するイームス。コブの話を半笑いで聞きつつ頭の中で計算しているイームス。少しくたびれたスーツを着こなすイームス。ノリノリで作戦に参加するイームス。ダーリンとか言っちゃうイームス。どうせなら派手に行きたいイームス。異常事態になっても冷静に現実を見つめるイームス。冷笑的に見えるけどサイトーを心配しているイームス。とにかくイームス。今より少し若いトム・ハーディの退廃的紳士な魅力大爆発。オマケに物語は何度観ても面白い。(わかめんま さん
4位.『TENET テネット』

コロナで映画館が窮地に追い込まれてた時に日本だけではなく世界中に映画館体験というものを復活させた。(バキ翼愛好家 さん)
初めて何度も映画館に観に行った作品。ニールが繋いでくれた世界に生きていると思うと色々尊すぎて地球を抱きしめたい。(ニールに人生を狂わされた女 さん)
初見は何も分からず、感想や考察を得て再度観直すと深みにはまり抜けられなくなりました。10回以上映画館に足を運んだのはこの作品が初めてです。見れば見るほどわからないけど面白い。そして迫力の映像、コロナ禍でロングランしてくれて本当に感謝です。大好きな作品です。(しお さん)
20回以上観に行きました。SFとスパイアクションの融合が堪らない!そして何より、映画でしか味わえない楽しさを教えてくれる作品です。(チョコミント さん)
この『テネット』で、初めてノーラン監督の作品を観ました。自身の最高記録、40回劇場で観ました。とても思い入れがある、大好きな作品です。(みき さん)

コロナ禍の最中、大作映画が軒並み公開延期していた頃に上映された久し振りのハリウッド超大作なので非常に思い出深い作品です。順行と逆行が入り乱れる未体験の映像にルドウィグ・ゴランソンの劇伴が合わさり大スクリーンで観るにピッタリの素晴らしい映画でした。未来を切り開くため過去への戦いに身を投じる男達の友情、特にラストシーンはエモいという言葉だけでは表しきれないくらい涙腺に響きます。(勿忘草和音 さん)
話は逆回転していくのに最後には全て繋がっていく、観終わった後も尾を引く最高のスパイ映画です!!(れでぃ、 さん)
逆再生というシンプルだけど不思議な映像が心にブッ刺さってIMAXで何回も観に行った。(けい さん)
最初から最後まで訳が分からないのに、ずっと面白い。(たらこ さん)
起こったことは起こる。自分の自由意志は存在するのか、しないのか、考えさせられる点と、控えめなSFで近未来にありそうだなと思ってしまえるところが好きです。(おもち さん)
5位.『ダンケルク』

ノーラン作品の中では、あまり人気のない(らしい)本作ですが…①2時間弱の上映時間で陸海空を行き来させ、戦場の緊迫感をギュッと圧縮し余すことなく伝えるノーランの手腕に脱帽。②IMAXシアターで観た初めてのノーラン作品。リアルな銃声の迫力、空・海・光の美しさに驚嘆したことを今も覚えている。特にオープニングの銃声には本気で叫びそうになった ③大好きなキリアン・マーフィーの役どころが最高に良い!!!!!…以上の理由でマイベストです!4K円盤も持っていて何回も観てます。飽きません。(midora さん)
淡々としたストーリーの中に切迫感と虚無感、希望があるのが好き。英雄でない人々を描くことに長けたノーラン監督の良さが出ていると思う。(Todo さん)
無駄なセリフがなく映像の緊張感だけで物語がすすむ、シンプルさ故の完成度の高さ(Koppeさん)
109シネマズ大阪エキスポシティのIMAX/GTテクノロジーで、映画鑑賞が映画体験に変わった。ノーラン作品は絶対エキスポで観る!(キメコメ さん)

いきなり戦場の只中にいる強烈なオープニングから、最後まで続く緊張感。生き抜くことだけを描くドライな質感。IMAXの画角も完璧。そして短い!(鯖味噌 さん)
音と映像のアンサンブル(りょう さん)
IMAX目線で観たら『ダークナイト』よりも『ダンケルク』に軍配が上がるのは間違いありません。(熊猫さん さん)
クリストファー・ノーラン作品の持つ「詩情」が1番現れている。(ま さん)
最初観た時は怖くて仕方なかったが、救出シーンや戦闘機のドッグファイトなどまた観たいと思うシーンがたくさんある。(つきの さん)
ダイナミックな描写でありながらもコックピット内にフィルムカメラを配置する、などノーラン監督のフィルム愛が最も感じられる作品だと思える。(よぼよぼのおじいさん さん)
6位.『メメント』

何度観ても新しい発見があるから。発想が斬新でとにかく面白い!(nana さん)
確実に二度、三度と観たくなるため、サブスク時代の今こそ見るのにピッタリな作品。見返すごとに解像度が上がり、全てを理解したときの達成感が忘れられない。(ほおずき さん)
時系列が逆になるという構成の斬新さは魅力の一つですが、何よりも主人公が苦悩しながら真相を解明しようとしている過程の描き方が大好きです。(あい さん)
10分しか記憶が持たないというのを映像で表現できるのはやはり天才だからだと思う。衝撃を受けた。(はる さん)
集中して観ないと訳がわからないストーリー、劇場で鑑賞するにふさわしい作品。(pi さん)
7位.『プレステージ』
産業革命時代を明確に描きつつ、独特なストーリーに合うように上手く設定された。美術や照明が綺麗(地面が大量の電球で覆われたシーンが凄い)。脚本もノーラン得意の時系列操作で、回想の中の回想みたいなデバイスを使ってて面白い。あと、ノーランのことだから、マジシャンのイリュージョン・タネを映画作りのメタファーとなってるのも好き。最終的に、重要なのはタネ明かしや作品をどうやって作ったのではなく、ショーを観て騙されることや映画を観て楽引き込まれること。(darkphoenix さん)
結末がわかっていても何度も見たくなる。映像の伏線回収が素晴らしい(かじ さん)
選べない!のが前提ですが、やっぱりノーラン監督の作品といえば考察しがいがあってもう一度見直したくなって印象に残るっていう作品だと思うからです。今作はファンタジックなテーマであるにも関わらずノーランお得意のとことんリアルに現実的に描いていて映画自体がトリックとなっているような作りです。なのでこの作品を選びました。(不死子 さん)
8位.『ダークナイト ライジング』

国家試験に落ちて人生で一番辛かった時、ブルースの「人は何故落ちるのか?這い上がる為だ」という言葉に救われました。(陽射 さん)
これ以上に素晴らしい終わり方をした映画シリーズを私は知らない。この作品を観て世の中は残酷だが、綺麗事でも何でもなく、本人の意思と行動次第で確かに明ける夜はあるんだと思えました。(りんご さん)
初めてバットマンの作品を見たが、ヴィランであるジョーカーが引き立てられていてトゥーフェイスのバックグラウンドも、バットマンがバットマンになった経緯もしっかり表現されていて、いつもの科学的な複雑な作品ともまた比較できない奥深さがあった。私はこの作品のおかげでDCコミックが好きになった。(ひっつん さん)
10位.『フォロウィング』

デビュー作でいきなり天才っぷりを発揮した作品。時間軸入れ替えはデビュー作から!ノーランの原点にして頂点。(なうぴ さん)
短い時間に面白さがつめこまれている(Halloween-41 さん)
10位.『インソムニア』
無視されているサスペンスドラマであること。つまり多くの人に見てほしい。アル・パチーノの演技力を引き出しているシチュエーションの面白さ。実は女性が主役であること。ノーランの他の作品には無い現実味があること。(アランスミシ さん)
劇場で観た際はもちろん、後にテレビで放送された際のテレビ版吹替が素晴らしく、印象に残っている作品です。自身で脚本を書いた企画ではないこともあり、現在ではノーランのフィルモグラフィーの中でもスルーされがちで、日本ではBlu-rayも出ていないのが悲しいので選びました。Blu-ray化して欲しい、もう一度アル・パチーノとタッグを組んで欲しいという願いも込めて。(稲穂のミーム さん)
ノーラン監督最新作『オッペンハイマー』は本日2024年3月29日(金)より日本公開。本作を観て、ノーランベスト作品が塗り替えられた、という方も出てくるかもしれない。映画の概要については、以下の記事をご参照いただきたい。
▼クリストファー・ノーラン の記事
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