クリストファー・ノーラン、アカデミー賞予想にマーベル『ブラックパンサー』挙げる ― ディズニーも猛プッシュ宣言

マーベル・シネマティック・ユニバース作品、映画『ブラックパンサー』は本当にアカデミー賞まで到達するかもしれない……。米国で歴史的大ヒット、ユニバース史上最高級の評価を集める同作は、今や業界のクリエイターたちが無視できない存在となっているようだ。

2018年3月4日(米国時間)に行われた第90回アカデミー賞の授賞式では、同作に主演するチャドウィック・ボーズマンがプレゼンターとして登場。司会者のジミー・キンメルも、授賞式の冒頭で『ブラックパンサー』の大ヒットを紹介したのである。さらにその裏側では、『ダンケルク』(2017)のクリストファー・ノーラン監督も『ブラックパンサー』に言及していたという。

ブラックパンサー

Black Panther (2018) Directed by Ryan Coogler ©Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータイメージ

2019年アカデミー賞、『ブラックパンサー』有力か?


第90回アカデミー賞にて、ノーラン監督の手がけた『ダンケルク』は編集賞・録音賞・音響編集賞の3部門を受賞。残念ながら作品賞や監督賞は逃したものの、その高い技術力と作り込みのクオリティが正確に評価されたことになる。

Deadline誌によれば、授賞式のあと、ノーランは記者に「次のアカデミー賞は何が獲ると思う?」と冗談まじりに尋ねたという。そこでノーラン本人は、2019年のアカデミー賞では『ブラックパンサー』が作品賞にノミネートされると予想したというのだ。
彼が『ブラックパンサー』を観ているかどうかは定かでないが、ギレルモ・デル・トロ監督による『シェイプ・オブ・ウォーター』が、自身の作家性やジャンル映画としての特質を活かしながら作品賞を受賞したことは、アカデミー賞そのものの可能性を切り拓く結果だといわれている。今後、スーパーヒーロー映画が作品賞にノミネートされる未来もありえないとは言い切れないのだ。

 

ワールドプレミアののち、『ブラックパンサー』は「史上最もアカデミー賞候補に近いマーベル・スタジオ作品」評されている。しかしヒーロー映画全体でいえば、史上最もアカデミー賞に近かったのは、間違いなくノーランの手がけた『ダークナイト』(2008)だろう。この作品は8部門にノミネートされて助演男優賞(ヒース・レジャー)と音響編集賞を受賞しているが、作品賞からは惜しくも除外されている(2009年当時、作品賞のノミネート数は5本だった)。そのノーランをして「『ブラックパンサー』は作品賞にノミネートされる」と予想されていることは、これはもしかして、もしかするかもしれない……?

なおDeadlineが伝えたところによると、あるディズニー幹部は、『ブラックパンサー』および『メリー・ポピンズ・リターンズ(原題:Mary Poppins Returns)』を次回の賞レースに向けてプッシュしていくと述べたという。およそ1年後、マーベル・スタジオは前人未到の領域に到達しているのだろうか。

映画『ブラックパンサー』は2018年3月1日より全国の映画館にて公開中。なお、『ダンケルク』のブルーレイ&DVDは現在発売中だ。

Sources: https://marvelstudiosnews.com/2018/03/06/christopher-nolan-predicts-best-picture-oscar-nomination-black-panther/
http://deadline.com/2018/03/oscars-2018-guillermo-del-toro-gary-oldman-eva-marie-saint-analysis-1202311545/
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THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすくお伝えしたいと思っています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp へ。

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