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クリストファー・ノーラン、『007』監督就任の噂を否定 ─ 「真実はありません」

クリストファー・ノーラン
HellaCinema https://commons.wikimedia.org/wiki/File:DunkirkFilmGearPatrolLeadFull.jpg

映画監督クリストファー・ノーランが、『007』シリーズの次回作を手がけるかもしれない──。SNSや一部媒体でささやかれていた噂を、ノーラン自身がきっぱりと否定した。

ノーランがジェームズ・ボンド映画を撮るという噂が最初に浮上したのは、2023年9月のこと。『007』シリーズのプロデューサーであるバーバラ・ブロッコリと面会した……という話に始まり、その後も「少なくとも2作品の監督・脚本を務めるらしい」「1960年代を舞台にするらしい」「ノーランは創作面の自由を求めているらしい」など、さまざまな噂が広がったのだ。

もっとも米Associated Pressのインタビューで、「もしかして次回作はボンド映画ですか?」と尋ねられたノーランは、笑いながら「ノー。残念ながら、噂に真実はありません」と一連の噂を否定。「ストライキが終わり、みんなで仕事に戻れることはうれしい」とだけ語り、次回作のアイデアなどについては一切言及しなかった。

ちなみに10月中旬の時点で、この噂を熱心に伝えていたウェブサイト「World of Reel」には、ノーランの代理人から、一連の噂は「完全なる空想」だとするコメントが届いている。信憑性のある情報が今後入ってこない限り、ノーランの『007』就任は事実無根と判断すべきだろう。

ノーランは『007』の大ファンを公言しており、その影響は『インセプション』(2010)や『TENET テネット』(2020)などに強く見られる。2023年7月には、将来的に『007』を監督する可能性について「(『007』を)避けようとは思いません。大好きな映画だから、作れるとしたら素晴らしい特権だと思う」と語っていた。もっとも、同時に自らの創作をきちんとやり遂げられる条件と環境が必要だとも強調。いつか、噂が現実になる日が来る可能性はまだ残されているかもしれない?

Source: Associated Press, The Hollywood Reporter, World of Reel

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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