クリストファー・ノーラン新作は「国際スパイ映画」、原題決定&撮影開始 ─ マイケル・ケイン、アーロン・テイラー=ジョンソンら参戦、『ブラックパンサー』作曲家も

『ダークナイト』3部作や『インターステラー』(2014)、『ダンケルク』(2017)の映画監督クリストファー・ノーランによる新作映画のタイトルが『テネット(邦題未定、原題:Tenet)』に決定した。
2019年5月22日(米国時間)、ワーナー・ブラザースが原題と出演者・スタッフを発表。このたび撮影が始まったことを報告している。
ノーランの「国際スパイ映画」に強力布陣が集う
タイトルの「テネット(Tenet)」とは「教義・信条」を意味する言葉。発表によると、ノーランの脚本による本作は「国際スパイが世界を股にかける大作アクション作品」だというが、タイトルの意味はまだ分からない。これまで「革新的ブロックバスター映画」であり、「世界をめぐる冒険映画」で「時間の連続性」をめぐる物語だともいわれてきた本作だが、未だストーリーの詳細は明かされていない。
新たに出演が発表されたのは、『ダークナイト』3部作や『プレステージ』(2006)、『インセプション』(2010)、『プレステージ』(2006)、『インターステラー』に出演した名優マイケル・ケイン、『ダンケルク』に続いての登板となるケネス・ブラナー、『キック・アス』シリーズや『GODZILLA ゴジラ』(2014)、『ノクターナル・アニマルズ』(2016)のアーロン・テイラー=ジョンソン、『ボビー』(1973)のインド人女優ディンプル・カパディア、『ハリー・ポッター』シリーズのフラー・デラクール役や『ジャコメッティ 最後の肖像』(2017)のフランス人女優クレマンス・ポエジー。
また既報の通り、『トワイライト』シリーズや『グッド・タイム』(2017)などのロバート・パティンソン、『ブラック・クランズマン』(2018)のジョン・デヴィッド・ワシントン、『コードネームU.N.C.L.E.』(2015)『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)のエリザベス・デビッキも出演する。
スタッフには“ノーラン組”というべき常連者が結集。IMAXカメラと70mmフィルムによる撮影を指揮するのは、『インターステラー』『ダンケルク』に続いてのタッグとなる撮影監督ホイテ・ヴァン・ホイテマ。美術監督はネイサン・クロウリー、衣裳デザインはジェフリー・カーランド、視覚効果スーパーバイザーはアンドリュー・ジャクソンが務める。3人は『ダンケルク』に続いての登板で、ネイサン&ジェフリーは同作以前からノーラン作品を手がけてきた。
ノーラン作品に初参戦となるのは、編集を担当する『マンチェスター・バイ・シー』(2017)『ヘレディタリー/継承』(2018)のジェニファー・レイム、そして『ブラックパンサー』(2018)で第91回アカデミー賞作曲賞に輝いた作曲家ルドウィグ・ゴランソンだ。ノーラン作品の音楽といえばハンス・ジマー…というイメージも強いだけに意外な人選だろう。いま最も熱い注目を浴びる作曲家兼プロデューサーは、一体どんな音楽を聴かせてくれるのだろうか。
プロデューサーはクリストファー・ノーラン&エマ・トーマス。エグゼクティブ・プロデューサーは『インセプション』でアソシエイト・プロデューサーを務め、その後『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)や『トリプル・フロンティア』(2019)を手がけてきたトーマス・ヘイスリップが担当している。
クリストファー・ノーランの新作映画『テネット(邦題未定、原題:Tenet)』は2020年7月17日に米国公開予定。なお、本作の撮影は世界7ヶ国にて実施される。
▼クリストファー・ノーランの記事
『ダークナイト』ジョーカー手下シフ役、奇跡の出演物語 ─ 舞台からCM出演「面白い顔だね、明日も来て」 名優デヴィッド・ダストマルチャン ノーラン新作『オデュッセイア』は「一世代に一度の傑作」、スタジオ幹部が宣言 世界各国で撮影中! 「ノーランの演出を見るためだけに、本気で」親友マット・デイモンが出ているノーラン最新作の現場に行ってみたいベン・アフレック 興味津々 ノーラン新作『オデュッセイア』、インディーズ映画のように製作 ─ 「製作委員会にも縛られず、スタジオの言いなりにもなっていない」 大予算インディー映画? 『インターステラー』ハンス・ジマーの名劇伴、映像を見ずに作曲 ─ ジマー「これでは書けない」ノーラン「我々はタイミング感覚が同じだから、とにかく作って」 「生きるか死ぬか」の緊張関係
Source: Deadline