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【インタビュー】『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』スタントドライバーが語る「家族のような」現場 ─ 過酷カーアクションの裏で

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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ

ダニエル・クレイグとの「リラックスした」現場

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
Getty Images for EON Productions, Metro-Goldwyn-Mayer Studios, and Universal Pictures

──あなたが車を運転していても、観客の前に現れるのはダニエル・クレイグの姿です。ジェームズ・ボンドらしさを運転に出していく上で、撮影前にダニエルとは何か打ち合わせはしましたか?

ダニエルとは、頻繁にご一緒しましたよ。彼とは前もって働きます。必要な時は、ダニエルが運転しますし、彼も良い腕を持ってるんですよ。

── そう聞いています。

そうなんです。実際に彼が運転した良いシーンがあるんですよ。ダニエルに任せられるなら、そっちのほうがずっと楽です。私はダニエルみたいな見た目をしていないので。(CGでの)顔の交換にはたくさんの労力が費やされています。だからダニエルが運転することが理想的なんです。

ダニエルとは撮影前からトレーニングを始めます。彼が運転の感触にしっくり来れば、彼にやってもらいます。車に慣れることが彼の仕事ですし、私たちはいつもそういうやり方で進めています。ダニエルも車が好きなのでね。私たちは4作を共にしてきた仲で、彼は本当に良い人。すごく楽しいです。撮影が始まる前にはいつも楽しく過ごしていますし、リラックスできて良い雰囲気です。

── ダニエルの運転の仕方を真似することも必要になってくるのでしょうか?もしくは逆で、彼があなたの運転を真似するとか。彼には、いろいろと実演してみせたりするのでしょうか?

もちろんです。『スペクター』の時はスタジオ入りした時に手引きをしたと思います。車にも特定のアングルでなければならない特定のタイミングもあるので。ハンドルのどこにどうやって手を置けば良いのかといった説明が必要になってきます。けど基本的に、ダニエルが車の中にいる時はカメラも設置されているので、外観撮影と内部撮影は全く違うんです。ダニエルがリラックスしたようなボンドを車の中で演じて、私は外で自分の仕事を行うというように。

── ダニエルは良い腕を持っているとおっしゃっていましたが、プロの観点から、彼のドライバーとしての腕前をどう見ていますか?ある特定のシーンでは、ダニエルが運転すると言っていましたね。

実際に彼にハンドルを握ってもらったのは、広場でドーナツターンの撮影をしていた銃撃のシーンです。あのシーンにはダニエルに車の中にいてもらいました。大体は私がやりましたけど、ダニエルも参加して、いくらか運転してました。彼は良いドライバーです。

── あなたから観た彼(ダニエル)の強みは?

そうですね……彼の演技は申し分ないほどです。私は演技はダメで、車の運転のほうが得意。だからそれぞれの長所を活かしています。彼の場合は、ドライバーとしても有能ですけど。

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
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「学びきった時が引き際」、『007』で得た仕事観

── 映画ではほとんどスタントを務めていると思いますが、実際には他のスタントドライバーもいるわけじゃないですか。シーンごとのドライバーの割り当てはどのように決めているのでしょう。それぞれのスキルによって決まっているのでしょうか?

『ノー・タイム・トゥ・ダイ』では、ダニエルが車の中にいるシーンは基本的に全部私が担当しました。他の方たちには、チェイスシーンで追手の悪役を担当してもらいました。通常、コスチュームとかいろんな事情が重なって、1人のドライバーが担当するんです。顔交換もなかなか大変ですから。

けど、もし別のシーンを別の場所で撮影している場合 ─ これは時々あることなのですが ─ バックアップメンバーも用意しています。DB5については、今作で(私以外に)運転した人はいなかったかな。繰り返しになりますが、衣装とかの事情もあるので。

チームには、チェイスシーンやバイク(のスタント)に長けた一流のドライバーたちが揃っています。スタント・コーディネーターが特定のシーンに誰を起用したいか、といったことはあります。それぞれの強みがあるので、あとは彼(スタント・コーディネーター)次第になってきます。ただ基本的には、誰かのスタントダブルなら、その人につきっきりですよ。

Writer

THE RIVER編集部
THE RIVER編集部THE RIVER

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