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【ネタバレ】「オビ=ワン」最終話、ラスト解説 ─ 衝撃の結末とサプライズ、あなたの評価は?

オビ=ワン・ケノービ 第6話
(C)2022 Lucasfilm Ltd.

この記事には、「オビ=ワン・ケノービ」第6話のネタバレが含まれています。

オビ=ワン・ケノービ
(C)2022 Lucasfilm Ltd.

オビ=ワン対ダース・ベイダー、再び決闘

ドラマ「オビ=ワン・ケノービ」第6話で、オビ=ワンはダース・ベイダーと再再戦を果たす。第3話でもすでに一度ライトセーバーを交えていたが、この時のオビ=ワンは本調子でなく防戦一方。今回も序盤こそベイダーの強大な攻撃に押され、一度は生き埋め状態とされるものの、守るべき“希望”を思い覚醒。ジェダイとしての感覚を取り戻し、反撃に打って出る。

オビ=ワンはスピード感を意識した攻撃で着実にベイダーのスタミナを奪うと、強いフォースを駆使して岩石を浴びせる。ベイダーは怒りに任せて猛攻を続けるが、一枚上手のオビ=ワンは隙をつき、この機械人間の呼吸器を破壊。動きが鈍ったところに会心の一撃を加えると、ベイダーのヘルメット左半分が破壊され、その素顔が顕となった。

オビ=ワンはそこで、ついにかつての愛弟子アナキン・スカイウォーカーと真の“再会”を果たす。しかしアナキンの目は、今なおムスタファーで果たした凄惨な別れの瞬間同様、怒りと憎しみに酷く支配されていた。「アナキンは死んだ。私はその残骸だ」というのを見たオビ=ワンは、このおぞましいマスクの中でずっと密閉されていたものは、愛したものの屍だったことを思い知る。

オビ=ワンは堪えられず、「すまない、悪かったアナキン。何もかも」と許しを乞う。しかし、アナキンが返した「殺したのはお前ではない。私だ」との答えは、オビ=ワンの想像を遥かに超える、冷酷と失意に満ちたものだった。なおも怪物の目で睨み続ける哀しき暗黒卿を見て、オビ=ワンは「我が友は完全に死んだようだ(Then my friend is truly dead.)」と呟く。これは、『エピソード6/ジェダイの帰還』でルークが言う「父は完全に死んだようだ(Then my father is truly dead.)」と同じ。ダース・ベイダーとは、すなわち善の心に対する悪意に満ちた絶望なのである。

マスクが割れたダース・ベイダーは、アニメ「反乱者たち」でも描かれた。この時は、かつてアナキンのパダワンだったアソーカの一撃によるものだった。「反乱者たち」では右側が破壊され、「オビ=ワン」では左側が破壊されるという対称図に。ファンの間では、『ジェダイの帰還』のラストで息子ルークがベイダーのマスクを完全に外したことの神聖さが高まったと評価する声も見られる。

本作に登場したダース・ベイダーは、スーツアクターをヘイデン・クリステンセンが、機械の声を旧3部作から続投のジェームズ・アール・ジョーンズが演じる2人1役で完成された(アクションシーンはスタントダブルが担当)。このマスク半壊シーンでは、クリステンセンの声を主体に、一部ジョーンズの声をミックスさせる形になったようだ。なお、ヘイデンはメイクアップのため4〜5時間じっと座っている必要があったが、本人はその過程を楽しんだという。

オビ=ワンは、「反乱者たち」でもダース・モールに「ケノービ!」と絶叫されることになるが、ここでもダース・ベイダーに「オビ=ワン!」と叫ばれる。かくして、友を完全に失ったことを知ったオビ=ワンは、この暗黒に満ちた戦いの地を離れ、リーヴァ/サード・シスターの襲撃に遭うラーズ家のため、タトゥイーンに舞い戻る。

リーヴァは第5話で得た秘密の情報を元にルークを殺め、友の仇とジェダイへの復讐を果たすことを試みたが、良心の呵責により断念。実存的危機に陥ったリーヴァに、オビ=ワンは「もう自由だ」と告げて解放する。

一方、ムスタファーに帰還したダース・ベイダーは、パルパティーンとホログラム通信を行う。エンドクレジットによると、このパルパティーンは映画版のイアン・マクダーミドの再演によるものだ。ベイダーはここで、逃したオビ=ワンを探し出すと宣言。ちなみに、5年後の時系列となる「反乱者たち」では、このシス卿ふたりがオビ=ワンの生存は不明として話すシーンがある。

オビ=ワン・ケノービ 第6話
(C)2022 Lucasfilm Ltd.

オビ=ワンはオルデランのオーガナ家を訪れ、レイアに再会。このドラマの9年後を描く『エピソード4/新たなる希望』でレイアがオビ=ワンにホログラムメッセージを送った際、レイアが他人行儀である不自然が指摘されていたが、ここでオビ=ワンは「人に知られたらお互い危険だ」と伝え、一切の交友を表に出さないでおく約束を交わす。

タトゥイーンに帰郷したオビ=ワンはラーズ家の農場に立ち寄り、若きルーク・スカイウォーカーの無事と自由を確認しつつ、今後はこの少年をオーウェンに託すことを決める。最後にオーウェンの気遣いで少しだけルークと話すことになると、ついにお馴染みのセリフ「Hello there」を発するのだった。

(C)2022 Lucasfilm Ltd. ディズニープラスで配信中

9年後、成長したルークが『新たなる希望』に登場した際、彼はオビ=ワンのことを「ベン・ケノービ」という老人としてしか認識していなかった。幼かったルークは、この時のオビ=ワンの短い訪問のことなど覚えていなかったのだろう。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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