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『オッペンハイマー』はノーラン映画史上最長、ほぼ3時間に ─ 『インターステラー』よりも長い

クリストファー・ノーラン
HellaCinema https://commons.wikimedia.org/wiki/File:DunkirkFilmGearPatrolLeadFull.jpg

『ダークナイト』トリロジーや『インターステラー』(2014)などでメガホンを取った現代の巨匠、クリストファー・ノーラン監督による新作映画『オッペンハイマー(原題:Oppenheimer)』。以前にキャストのマット・デイモンが、「本作の上映時間はほぼ3時間」だとコメントしていたが、ノーラン監督もこの度上映時間が自身のフィルモグラフィーの中で最長になることを認めた。

Total Filmの取材にてノーランは、「今までの最長映画よりも少し長いです。3時間に達しています」と回答。監督にとって目下の最長作『インターステラー』(2014)の2時間49分をわずかに超えることがわかった。

ロバート・オッペンハイマーについて「興味深い主人公、曖昧さを備えた主人公に惹かれます」と述べたノーランは、「僕が描いたどのキャラクターよりも、オッペンハイマーは最も曖昧で矛盾していると思います。『バットマン』映画3作を撮ったことを考えると、それは多くを物語っているのではないでしょうか」とも補足。昼は大富豪のビジネスマン、夜はヴィジランテとして活躍し、複雑な2面性を持ったバットマンと比較しつつ、オッペンハイマーの人物像を表現した。

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『オッペンハイマー』は、第二次世界大戦における原子爆弾の開発・製造計画「マンハッタン計画」を主導し、「原爆の父」として知られるアメリカの物理学者ロバート・オッペンハイマーを描く作品。同インタビューにてオッペンハイマーの妻キャサリン役を演じるエミリー・ブラントも、映画について言及。「脚本がすごくエモーショナルで、スリラーのように読み応えがあります」とし、「まるで、監督が『トロイの木馬』的な伝記映画をスリラー映画に仕立てたような感じで、全てに脈拍が上がりっぱなしなんです。ただただ、この物語とこの男の肖像、そして、脳に一撃を食らったような物語に完全に魅了されてしまいました」と絶賛した。

オッペンハイマー役で主演するのは、『ダークナイト』シリーズや『ダンケルク』(2017)など、ノーラン作品の常連として知られるキリアン・マーフィー。マンハッタン計画を指揮したレズリー・グローヴス役でマット・デイモン、共産党員で精神科医のジーン・タトロック役でフローレンス・ピュー、アメリカ原子力委員会の元会長ルイス・ストロース役でロバート・ダウニー・Jr.、「水爆の父」として知られる物理学者エドワード・テラー役でベニー・サフディが出演。ラミ・マレックやゲイリー・オールドマン、デイン・デハーン、マシュー・モディーンらもキャストに名を連ね、強力な布陣となっている。

クリストファー・ノーラン監督にとって最長作となる映画『オッペンハイマー(原題:Oppenheimer)』は、2023年7月21日に米国公開予定。

Source:Total Film

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Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行。海外ドラマDIVEを運営。

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