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クリストファー・ノーラン、新作原題は『オッペンハイマー』2023年7月21日に米公開 ─ 主演はキリアン・マーフィー、『TENET テネット』スタッフ再結集

Richard Goldschmidt https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Christopher_Nolan,_London,_2013.jpg | Maximilian Bühn https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Cillian_Murphy_Press_Conference_The_Party_Berlinale_2017_02.jpg | Remixed by THE RIVER

『ダークナイト』3部作や『TENET テネット』(2020)などのクリストファー・ノーラン監督による新作映画が、原題『オッペンハイマー(Oppenheimer)』として2023年7月21日に米国公開されることがわかった。配給の米ユニバーサル・ピクチャーズが発表した。

ノーランが本作で描くのは、“原爆の父”と呼ばれたアメリカの物理学者ロバート・オッペンハイマー。第二次世界大戦における原子爆弾の開発・製造計画「マンハッタン計画」を主導した人物で、劇中ではオッペンハイマーの原爆開発から、のちに核兵器の国際管理の必要性を訴え、水素爆弾への抗議活動を行うに至るまでの変化が綴られるという。

発表によると、ロバート・オッペンハイマー役はキリアン・マーフィーが演じる。『28日後…』(2002)『麦の穂をゆらす風』(2006)『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』(2020)など多数の映画に出演してきたキャリアの持ち主であり、ノーラン作品には『ダークナイト』3部作や『インセプション』(2010)『ダンケルク』(2017)に出演。いよいよ本作では主演俳優としてノーランとタッグを組む。

ノーランは『オッペンハイマー』をIMAX 65mmと65mmラージフォーマットフィルムで撮影。ユニバーサルは本作について、「IMAX撮影の壮大なスリラー」であり、「世界を救うために世界を破壊するリスクを背負う、得体の知れない人物が抱えた息詰まるパラドックスに観客を送り込む」との作品概要を公開している。

原作はカイ・バード&マーティン・シャーウィンによるノンフィクション『オッペンハイマー「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇(上・下巻)』(PHP研究所)で、2006年にピュリッツァー賞を受賞した名作。脚本はノーランが執筆し、製作はノーランとエマ・トーマス、そしてDC映画のプロデューサーとして知られるチャールズ・ローヴェンが務める。

撮影監督は『TENET テネット』『ダンケルク』『インターステラー』に続いてホイテ・ヴァン・ホイテマ。編集にジェニファー・レイム、音楽にルドウィグ・ゴランソンと、『TENET テネット』チームが再び結集した。なお、製作費は1億ドルと報じられている。

北米配給・世界配給を担当するユニバーサルのドナ・ラングレー会長は、今回の発表にあたり、「クリストファー・ノーランとエマ・トーマスの映画は、映画によるストーリーテリングの限界をぶち壊してきました。この非凡かつ桁外れのプロジェクトで彼らと仕事ができることに興奮し、また、劇場体験に対するお二人の情熱と尽力に感謝しています」との声明を発表した。

映画『オッペンハイマー(Oppenheimer)』は2023年7月21日に米国公開予定。撮影は2022年初旬に開始される。

Sources: Deadline, Variety, The Hollywood Reporter

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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