『パシフィック・リム』シリーズ、ゴジラ&キングコングとクロスオーバーの可能性あり?監督が「話し合っている」と発言

2013年『パシフィック・リム』、2014年『GODZILLA ゴジラ』。
ワーナー・ブラザース/レジェンダリー・ピクチャーズ社が巨大資本によって「怪獣」をスクリーンに復活せしめたこの2作品は、ともにシリーズ化・ユニバース化という形で現在の映画界に大きな影響を与える存在となった。2018年4月には『パシフィック・リム:アップライジング』が日本公開され、2019年には『GODZILLA ゴジラ2(仮題)』、2020年には『ゴジラ vs キングコング(原題:Godzilla vs. Kong)』の米国公開が予定されているのだ。
こうした動きの中で、一部の怪獣ファン、特撮映画ファンには『パシフィック・リム』シリーズとゴジラ&キングコングを擁する「モンスターバース」のクロスオーバーを夢見る者もあった。さすがにそれは到底実現しないだろう……と想像されていた中、このたび『パシフィック・リム:アップライジング』のスティーヴン・S・デナイト監督がその可能性を示唆したのである。
「常に可能性はある」「たくさん話し合いをしてきた」
2017年10月5~8日(現地時間)に開催された「ニューヨーク・コミコン2017」にて、スティーヴン監督は米Colliderの取材に応じている。『パシフィック・リム』「モンスターバース」のクロスオーバーについて尋ねられた監督は、意外にもその可能性をまったく否定しなかった。
「(クロスオーバー)の可能性についてはたくさん話し合いをしてきました。『パシフィック・リム』ユニバースがモンスターバースに加わるのは素晴らしいことだと思いますよ。(『パシフィック・リム』)第3作以降、巨大な全体計画の一部として実現しうるものです。常に可能性はありますよ。まったく確実なことではありませんし、現時点では机の上だけの話にすぎません。でも私自身、ファンとして観てみたいところですね。」
かねてより監督は『パシフィック・リム』第3作の計画を示唆していた。第2作である『パシフィック・リム:アップライジング』は「さらなる作品の可能性を残す」作品になっているということで、ワーナーはシリーズの拡大に意欲的であるということだろう。「モンスターバース」とのクロスオーバーについては未知数だが、可能性は熟慮されているということである。
もともと『パシフィック・リム』という映画は、大の特撮映画ファンであるギレルモ・デル・トロ監督が、その愛情を存分に詰め込んで成立させた作品だった。クロスオーバーが実現すれば、もしかして誰よりも喜ぶのはデル・トロ監督なのではなかろうか……。とはいえ仮に世界観のクロスオーバーが叶うとしても、ゴジラとイェーガーの共演を日本の東宝が認めるかどうかは非常に大きなポイントといえそうだ。
映画『パシフィック・リム:アップライジング』は2018年4月日本公開予定。
『GODZILLA ゴジラ』『キングコング:髑髏島の巨神』はブルーレイ&DVDが現在発売中だ。
Source: http://collider.com/pacific-rim-godzilla-king-kong-crossover-monsters-universe/
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