【ネタバレ】「ピースメイカー」シーズン2第1話の隠し要素、新ジョーカー登場の可能性をセットアップ

この記事には、「ピースメイカー」シーズン2第1話『ギリギリな絆』のネタバレが含まれています。

旧DCEUで展開されたシーズン1から、『スーパーマン』後の新DCUにて登場した「ピースメイカー」シーズン2では、「シーズン1の物語も(ほぼ)新DCUの出来事だった」という力技で新ユニバースに移行した。
旧世界で描かれた物語とは分離されたことで、今後ジェームズ・ガンは新たなキャストでキャラクターを作り直せることとなる。配信された「ピースメイカー」シーズン2の第1話『ギリギリな絆』では、『スーサイド・スクワッド』(2016)でジャレッド・レトが演じたジョーカーがリキャストされる可能性が、かなりメタ的に示唆されている。
それは、飲み屋での大喧嘩から帰宅したエミリア・ハーコート(ジェニファー・ホランド)を迎えたピースメイカー/クリストファー・スミス(ジョン・シナ)が、2人で以前車内で聴いたというバンド、30 Seconds To Mars(サーティー・セカンズ・トゥ・マーズ)について言及する場面だ。エミリアもクリスもこのバンドのファンではないようで、エンドロール後のおまけシーンにわたっても「俺が2秒(2 Seconds)で辞めたガレージバンドの方がマシ」とこき下ろす。
2人は気に入らなかったようだが、30 Seconds To Marsは世界的人気を誇るロックバンドで、フロントマンは俳優も務めるジャレッド・レトだ。ご存知のようにレトといえば、『スーサイド・スクワッド』では犯罪王子ジョーカーを怪演している。
つまりメタ的には、DCUの世界には30 Seconds To Marsは存在し得ないことになる。ジョーカーとバンドのフロントマンが同一人物となるためだ。一方、新たにDCU扱いとなった「ピースメイカー」シーズン2にはジョーカーがまだ存在しないか、あるいは別の個体が暗躍しているため、レトがフロントマンを務めるバンドが活動している、という繊細な解釈が可能になる。
これは、DCUでのジョーカーはレトとは別のキャストによって映像化される可能性を示唆している。参考までにガンは、マーゴット・ロビー版ハーレイ・クインの続投について「いずれわかる」とも発言していたから、これは対照的な扱いだ。
現在59歳のガンはオールドスクールなロックバンドを好むことで知られる。比較的モダンな30 Seconds To Marsを劇中でこき下ろしたのは、自身の音楽的趣味の反映だろうか?確かに、当初は“emo” シーンの文脈から台頭した30STMとの食い合わせは悪そうだ。
「ピースメイカー」シーズン2はU-NEXTにて配信中。