『アントマン&ワスプ』監督、「ファンタスティック・フォー」再映画化に意欲 ― 「最高の映画版を作る余地ある」

マーベル・シネマティック・ユニバース作品『アントマン』(2015)、その続編である『アントマン&ワスプ』(2018年8月31日公開)のペイトン・リード監督が、人気コミック「ファンタスティック・フォー」の再映画化に強い意欲を示した。
米Forbes誌によれば、これまで『イエスマン “YES”は人生のパスワード』(2008)など数々のコメディ映画を制作してきたペイトン監督は、2003年に20世紀フォックスにて「ファンタスティック・フォー」の映画化企画に携わっていたという。しかし制作途中でプロジェクトを離脱し、映画『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』(2005)ではティム・ストーリーがメガホンを取った。のちに『アントマン』でヒーロー映画に進出したペイトン監督だが、このジャンルを手がけることはかねてからの夢だったそうだ。

そんなペイトン監督は、ウォルト・ディズニー・カンパニーが20世紀フォックスを買収する(=ファンタスティック・フォーがマーベル・シネマティック・ユニバースに合流する)可能性が高まっていることを受けて、ふたたび「ファンタスティック・フォー」の映画化に思いを馳せているようだ。
「ディズニーとフォックスが事業を統合する可能性があったり、僕が以前の『ファンタスティック・フォー』に関わっていたりしたことで、今までにも(再映画化については)質問されてるんですよね。コミックの『ファンタスティック・フォー』はすさまじい価値がある作品です。僕は今でも、信じられないほど見事な、最高の映画版を作る余地はあると思ってますよ。」
また米CinemaBlendのインタビューにて、ペイトン監督は「(ファンタスティック・フォーを撮るという)夢を持つことはできますよね。そういう夢があるんです。時が来ればわかることですよ」と発言。あくまで自身の手による再映画化を望んでいたのだ。
しかし問題は、ディズニーとフォックスの事業統合がどのように進行するかである。ペイトン監督も「合併は決まったことではありませんよね」と述べているように、今後の展開は不透明。2018年6月下旬にはディズニーによる事業買収が米司法省の承認を得たことが判明しているが、ディズニーの競合相手である米コムキャストが再入札に出る可能性も否めず、まだ事態がどう転ぶかは予測しきれない……。
ところで、もしもペイトン監督による映画版『ファンタスティック・フォー』が実現するとして、作品はどんな内容になるのだろうか? 『アントマン』シリーズに引っ掛けつつ、監督はこのように述べている。
「映画版『アントマン』は、『ファンタスティック・フォー』と同じテーマをたくさん扱っていると思っていますよ。」
映画『アントマン&ワスプ』は2018年8月31日より全国ロードショー。なお20世紀フォックスによる映画版『ファンタスティック・フォー』全3作(リブート版含む)はブルーレイ&DVDが現在発売中。
『アントマン&ワスプ』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/antman-wasp.html
Sources: Forbes, CB
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