ハンス・ジマー、『パイレーツ・オブ・カリビアン』楽曲製作を断りかけていた ─ 「海賊映画なんて最低なアイデアだと思った」

映画『ダークナイト』(2008)などの楽曲を手掛け、今や映画音楽の巨匠として知られる作曲家のハンス・ジマーが『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの楽曲オファーを受けた当初、「最低なアイディア」として断りかけていたことが明らかになった。

Vanity Fairの最新のインタビューにて、ジマーは当時の心境を以下のように語っている。

「『パイレーツ』は完全にアクシデントでした。ゴア・ヴァービンスキー監督と何かの仕事をしていて、”次回は何を作るんですか?”と僕が言ったんです。答えは”海賊映画を作ろうと思っているんだ”というものでした。オーケー、海賊映画…。本当に?正気?今までで一番最低なアイデアじゃないかと。それから日曜日にゴアから”ちょっと来て、これを観てみてよ”と電話が来ました。彼は、僕がおそらく想像することができなかったような映画を見せてくれました。自分が間違っていたこと、そして彼は正しかったことに気付きましたね。

当時、ハリウッドでは「海賊映画は当たらない」というジンクスがあったのだ。しかし素晴らしい映画の出来に感激したジマーは、創造性の相違を理由にプロジェクトを離脱していたアラン・シルヴェストリに代わり、ドイツの作曲家クラウス・バデルトと共同で『パイレーツ・オブ・カリビアン』の音楽を手掛けることになった。シルヴェストリが離脱し、ジマーに残されていた時間はごくわずかだった。夜の19時半から朝の5時まで作曲作業をしていたこともあったという。

そんな苦労が実ってか、蓋を開けてみれば2003年に公開された『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』は全世界で大ヒット。その音楽も高い評価を受け、中でもキャッチーで勇壮なメロディーが特徴の「彼こそが海賊」は、後々まで語り継がれる名曲となった。現代においても度々テレビ番組などに使用されている「彼こそが海賊」は、映画音楽に詳しくない人でもそのメロディーを聴けば「『パイレーツ』のあの曲だ」と分かる人も多いだろう。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』以降も常に最前線で活躍し続けるジマーは、現在『X-MEN: ダーク・フェニックス(原題:Dark Phoenix)』の楽曲を製作中

(文:まだい)

Source: https://www.youtube.com/watch?v=GGs_NT4iL2c
Prod DB © Walt Disney Pictures 写真:ゼータ イメージ

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