小村健人DCドラマ『パワーレス』に“アクアマン”ジェイソン・モモアが別の役柄で出演？マルチバースを活かしたキャスティング構想あり
DCコミックス作品を原作とする新ドラマ『パワーレス（原題：POWERLESS）』は、ヒーローとヴィランが跋扈する世界を生きる「普通の人々」を描いたオフィスコメディです。気になるのは、これまでDCエクステンデッド・ユニバースやDCドラマに登場したキャラクターが『パワーレス』にどのように登場するのかですが、製作陣は、ストレートにヒーローを出すのとはまた違う構想を練っているようです。
『パワーレス』で製作総指揮を務めるパトリック・シュマッカーは「許可が下りれば、次のシーズンではジェイソン・モモアをスパークレットガイ（飲料水を運搬し、補給する人）として出したい」と述べました。ジェイソン・モモアといえば、DCエクステンデッド・ユニバースでアクアマン役を演じており、単独映画『アクアマン』も決まっている人物です。しかしシュマッカーは、モモア以外にも、ベン・アフレック（バットマン役）や、グラント・ガスティン（ドラマ『フラッシュ』のフラッシュ役）の名前を挙げて、こう述べています。
「モモアはアクアマンとしては出ないし、ベン・アフレックもバットマンとしては出てこない。グラント・ガスティンにフラッシュ以外の役で出演してもらう可能性も否定できない。ちょっとしたクロスオーバーだ」
シュマッカーは「マルチバース（多元宇宙）という概念では、別の（DC）作品に出演している役者に、違う役柄を演じてもらう自由もある」として、「グラント・ガスティンが演じるバリー・アレンやウォリー・ウェストが運送業者ではないと誰が言える？（彼らが）必ずしも力を持っている必要はないし、持っていたとしても、その力を見せないこともできる」とも話しています。別の作品ではヒーローを演じている俳優を、まったく違う役どころで登場させて、“この世界ではこんな人物”だと示せるわけです。
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前述したように、『パワーレス』はいわゆる「ヒーローもの」ではなく、あくまで「オフィスコメディ」です。ヒーローとヴィランが主役の世界にあって、あえてヒーローに焦点を当てないからこそ、マルチバースを活かした自由な発想と構成ができるのかもしれません。
なおマルチバースは、他の作品でも同じように表現されています。ドラマ『フラッシュ』では、バリー・アレンの父ヘンリー・アレンを演じたジョン・ウェズリー・シップが、シーズン2では異なる役柄で登場していました。ちなみにシーズン1で様々な時間軸や平行世界が描写された際には、シップがフラッシュを演じた1990年代のTVシリーズ『超音速ヒーロー ザ・フラッシュ』が映し出されてもいます……。
いわゆる“DC作品”とは一風変わったテイストになりそうな『パワーレス』、日本での放送が楽しみですね。
参考url: http://www.cbr.com/powerless-showrunner-has-an-idea-for-a-grant-gustin-cameo/
Eyecatch Image: http://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/jason-momoas-aquaman-gets-release-date-952425 (Karwai Tang/WireImage)
