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ポール・トーマス・アンダーソン監督、『シャン・チー』『ヴェノム』続編を称賛 ─『RAW』監督最新作は「観る上で注意が必要」

ポール・トーマス・アンダーソン
Jürgen Fauth https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Paul_Thomas_Anderson_%26_Daniel_Day-Lewis.jpg Remixed by THE RIVER

カンヌ・ベルリン・ヴェネツィア、世界三大映画祭の全てで監督賞に輝くという偉業を成し遂げた巨匠監督、ポール・トーマス・アンダーソン。どんなジャンルの作品にも挑戦してきた監督は、最近観て気に入った映画として、パルムドール受賞作をはじめ、マーベルのスーパーヒーロー映画の名前を挙げている。

Varietyのインタビューにてアンダーソンは、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)に魅了されたと話している。最強ゆえに戦うことを禁じたヒーロー、シャン・チーの誕生物語を描き、主演のシム・リウをはじめ、トニー・レオンやミシェル・ヨーによるカンフーアクションで話題を呼んだ一作だ。「とても楽しかったです。ものすごいエネルギーがありました。それに僕の家族は、とにかくマーベルに夢中なので、これらのマーベルの物語を追う続けることは僕たちにとって楽しみなことなんです」。

マーベル作品としてもうひとつ名を挙げたのは、『ヴェノム』(2018)の続編、『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』。スパイダーマンの宿敵であり、マーベル史上最も残虐な悪の英雄、ヴェノムが悪党たちと戦う姿を描く作品である。2021年10月に米国ではすでに公開されており、2021年12月3日に日本上陸となる注目作だ。そんなマーベル映画にも関心を持つ監督、アンダーソン。いつの日か、観客としてではなく監督として、マーベル映画を製作する日が訪れることを願いところだ。

そのほかには、カンヌ国際映画祭にて最高賞に輝いた『Titane(原題)』の名前を挙げている。『RAW~少女のめざめ~』(2016)にて世界中の観客の度肝を抜いた、ジュリア・デュクルノー監督による最新作で、激しい暴力・性描写や、独創的な演出と物語が世界中から集まった批評家および審査員に衝撃を与えた。

「一見の価値がある作品です。観る上では注意が必要でしょう。誰にでも合うわけではないので、どうやって人に勧めるべきなのかはわかりません。自分がどう感じているのかさえ完全にはわかっていなのですが、正真正銘の映画監督の手の中にいるみたいな感じでしょうか。そこに僕は一生懸命に掴まっていたのですが、本当に素晴らしい気持ちにさせられましたよ。」

また監督は、ウィル・スミス主演の新作映画、『ドリームプラン』(2022年2月23日公開)が今後の公開作品として注目しているようだ。「『ドリームプラン』の予告編を観ましたが、公開されたら真っ先に観に行きます。ウィル・スミスがスイッチを入れると、とても魔法的な雰囲気になるんです。『幸せのちから』(2006)での彼の演技が大好きで」。『ドリームプラン』は、プロテニスプレーヤーのビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹を、ゼロからテニスのワールドチャンピオンに育て上げた父親を描く実話である。

なお、ポール・トーマス・アンダーソン監督最新作『Licorice Pizza(原題)』は、2021年11月26日より一部劇場にて米国公開中。『ファントム・スレッド』以来の監督作となる本作は、アメリカ・ロサンゼルスのサンフェルナンド・バレーを舞台にした青春物語だ。

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Source:Variety

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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