『トップガン:マーヴェリック』ボブ役俳優、マーベル『サンダーボルツ*』でまたボブ役演じる

『トップガン:マーヴェリック』(2022)で、若手エリートパイロットの1人ボブを演じたルイス・プルマンが、マーベルの新作映画『サンダーボルツ*』でまたもボブという名の男を演じる。
『トップガン:マーヴェリック』に登場したボブは、負けん気が強い若き精鋭パイロットたちの中で、自己主張も少ない平穏な男だった。“ルースター”や“ハングマン”、“フェニックス”などクールなコールサインの中で、“ボブ”というごくごく普通の名称も印象的だった。

ボブ役のプルマンは、『サンダーボルツ*』でもまたボブという名の、控え目な男を演じるようだ。この最新作の予告編映像で、エレーナ、タスクマスター、ゴースト、USエージェントといった強者たちが謎の部屋に集められて乱闘していると、コンテナのひとつから気まずそうに男が登場する。丸腰の彼は一同に武器を向けられると狼狽し、「ぼ、ぼ、僕はボブ……」と名乗る。クセモノ揃いのメンバーの中で、ボブはなんとも人畜無害そうだ。
しかし実はボブの正体とは、原作コミックでは最強クラスのパワーを誇るセントリーである。そのことを示唆するかのように、続く映像では衣服にいくつもの穴を開けたボブが、達観したような表情で部隊の一斉射撃を受けているようなシーンが見られる。ボブにはいかなる攻撃も通用しないことを物語っているようだ。
原作コミックのセントリーの本名はロバート・レイノルズで、ボブと呼ばれている。とある血清を自ら投与したことで、100万の太陽の爆発に匹敵するという絶大なパワーを得て、スーパーヒーローとなった。しかし彼の心の中には「ヴォイド」という脆弱な悪の人格が存在しており、次第に精神を蝕まれていく。やがてボブは自身を含む世界中のすべての人からセントリーに関する記憶を消し去り、一般人として暮らすことができるようになるのだが、ある日突然セントリーとしての記憶を思い出す……という概要だ。DCのスーパーマンに似た規格外のパワーを持つヒーローで、アベンジャーズからはソーなどと並んだ切り札として戦力に加わることが多い。
マーベル・シネマティック・ユニバースでは、これほどの強力なパワーを持つヒーローが、なぜこれまでその存在を隠されていたのか、というポイントが気になるだろう。原作コミックに従って、ボブは失っていたセントリーとしての記憶を『サンダーボルツ*』で思い出すことになるのだろうか。今後のMCUにおける最強クラスの存在となるであろうセントリーのオリジン描写にも期待だ。
映画『サンダーボルツ*』は2025年GW日本公開。
▼ 『サンダーボルツ*』の記事
サンダーボルツ、『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』で「難しい状況に」とボブ役ルイス・プルマン ─ 「ボブは危険な存在になりかねない」 ボブは帰ってくる 『サンダーボルツ*』バッキーのアーム食洗機シーン「何が面白いの?」とセバスチャン・スタン、今では「正直面白いかも」 面白かったよ 『サンダーボルツ*』、ドラマ「ホークアイ」につながる怒りの削除シーンがあった 逆ギレのヴァル マーベル『X-MEN』に『サンダーボルツ*』監督ジェイク・シュライアーが交渉中 チーム描写に定評 マーベル「量を作りすぎて焦点失ったと認めている」 ─ ディズニーCEO「数を減らして質の良い映画を作る、『サンダーボルツ*』がその最初の好例だ」 方針変換が功を奏した