【ネタバレ考察】『アントマン&ワスプ:クアントマニア』ラストのゾッとするほど恐ろしい説、脚本家は肯定も否定もせず

この記事には、『アントマン&ワスプ:クアントマニア』の重大なネタバレが含まれています。

『アントマン&ワスプ:クアントマニア』ラスト、スコット異世界に転送された説
『アントマン&ワスプ:クアントマニア』のラストで、アントマン/スコット・ラングらは征服者カーンをなんとか倒して現実世界に戻る。全く見慣れない量子世界から一転、スコットはいつも通りの日常に戻るが、そこには妙な違和感があった。カーンから与えられていた警告が気がかりだった、というのもあるが、何かが以前と違うような印象があるのだ。
そこで登場したのが、こんな説だ。実はスコットは、知らぬうちに全く別のユニバースに転送されていたのではないか?
あの世界は、その後のおまけシーンに登場する変異体カーンの評議会が用意した、“アベンジャーズがマルチバースについて深く考えないための、見せかけの偽世界”なのではないか?だからこそスコットは、カーンの警告を無視して、あの世界で気楽に過ごす様子を見せたのではないか?
YouTuberのNew Rockstarsは、ラストシーンでスコットが街ですれ違う人々が、なぜか緑や紫(征服者カーンの色) の服を着ていることを指摘している。映画冒頭ではスパイダーマンに間違われるほどだったスコットが、このラストでは突然『トゥルーマン・ショー』のジム・キャリーのように手を振られたり笑顔を向けられたり、街中で英雄扱いされるようになったのも妙であると。
また、このシーンにあったスコットによるボイスオーバーについて、いったい誰に向けて喋っているのかとの不気味な指摘もなされている。「ロキ」シーズン1最終話で“在り続ける者”が見せたスクリプトのようなものが、何者かによって用意されていたのだろうか?

スコットは自分が不在だった間の埋め合わせとして娘キャシーのバースデーを祝うが、そこで出されたケーキを不味そうに食べていた。こうも考えられないだろうか。この別世界では、食べ物の美味しさや味覚の定義が違うので、スコットにとって強烈に不味く感じられるのではないか。
しかも、そのケーキの色も緑、カーンの色だ。アントマンならば赤のはずなのに!
スコット・ラングはMCUの中でもお気楽で、等身大で、観客にとって最も身近に感じられる1人である。そんな彼が、ゾッとするような別世界に転送され、本人はそのことに気づかないままでいるのだとしたら?あまりにも恐ろしい説とあって、いっそのこと正式に否定して欲しいくらいである。
しかし、本作『クアントマニア』と、次のアベンジャーズ大作『アベンジャーズ/ザ・カーン・ダイナスティ(原題)』を執筆する脚本家のジェフ・ラブネスは、この説について肯定も否定もしていない……。