【ネタバレ】『アントマン&ワスプ:クアントマニア』モードック登場の裏側がついに語られる

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『アントマン&ワスプ:クアントマニア』モードック登場の裏事情
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『アントマン&ワスプ:クアントマニア』に登場したMODOK(モードック)。その正体とは、『アントマン』(2015)1作目でコリー・ストールが演じたヴィランのイエロージャケット/ダレン・クロスだった。1作目のクライマックスでダレンが量子世界に吸い込まれる際、身体の一部がランダムに収縮しながら消える姿が描かれたが、その時に不均一で奇妙な身体になったことで、MODOKの印象的なルックスに転じていたという解釈だ。
実質的に顔面だけのサプライズ復帰となったストールだが、実は『アントマン』1作目のレッドカーペットの時点で、ケヴィン・ファイギから復帰を示唆するような話を持ちかけられていた。イベント会場で、ストールはファイギから「昨日、あなたがLAのウチの近所を歩いているのを見かけたんですけど、その時に、どうやればあなたを呼び戻せるかわかったんですよ」と話しかけられたという。まさかのご近所さんコネクションである。
ストールにしてみれば、MCUでの仕事を続けるチャンスだ。しかし、その瞬間取材関係者がやってきて、ファイギはストールから引き剥がされてしまう。会話はそこで途切れたままになった。「だから、これが彼の意図していたものだったかはわかりません」とストールは話しているが、もしも“1作目のプレミア前日にファイギがご近所でストールが歩いているのを見たこと”が復帰のきっかけになっていたのだとしたら、相当興味深い裏側だ。
やがて年月は流れ、今度はペイトン・リード監督がストールに連絡を入れることとなった。この時までに「復帰は予想していなかった」というストールの元にリード監督が電話をかけ、シリーズ3作目での再登場を望んでいると持ちかけたのだ。
「でも、いまいちわからなかった。きっとマーベルは超秘密主義なんでしょう」と、その時の電話の内容を振り返るストール。まさかMODOKを演じることになるとは思わず、「どうやって復活するんですか?」とハテナマークがいっぱいだった。「どういうことですか?別キャラを演じるってこと?マルチバース的な?僕が……新生アイアンマンってこと?」んな訳あるかい。
やがて、リード監督が「MODOKって知ってる?」と持ち出した。ストールも「あの、頭のデカいやつだ」と理解した。当時はまだ脚本執筆前で、「彼らは、僕が承諾するかを確かめたがっていた」とストール。つまり、仮にストールがオファーを拒否していれば、おそらく本作にMODOKは登場していなかったということである。
ストールは「もちろんやりますよ」ということで快諾。こうしてMODOK登場の確約が取れた。「あのバカバカしいキャラクターを演じるのは恐ろしかったけど、でも、当然やりますよ。一番恐ろしいものは、全部やったほうがいいんです。100%乗り気でした。すごくワクワクしましたね」。