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トランスフォーマー『メガトロン様、理想の上司説』を検証【祝グッドデザイン賞/マスターピースver.2.0発売決定!TFお勉強企画その6】

お久しぶりのこの『トランスフォーマーお勉強企画シリーズ』。あまりに初歩的な内容に、コアなTFファンからは見向きもされていないともっぱらの噂ですが、素人がネットで集めた情報だけを頼りに背伸びしても仕方がありませんので、今回ものんびりゆったりと THE RIVERではレアなトランスフォーマーの話題をお届けします。

『トランスフォーマー』玩具がグッドデザイン賞を受賞

去る2016年10月28日、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「グッドデザイン賞」において、株式会社タカラトミー製品、トランスフォーマー玩具のハイエンドライン「マスターピース」シリーズが、「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞しました。
この賞は長年にわたってユーザーの支持を得て、愛されている製品に贈られるものですが、なんでもキャラクター玩具の受賞は今回が史上初なんだそうです。手前みそで恐縮ですが、このシリーズの前記事「TFお勉強企画その5」において、東京・上野のアメトイ専門店「レッドマーキュリー」のバイヤー飯塚氏へのインタビューをお届けしたのですが、トランスフォーマー商品の販売に長く携わる飯塚さんが初心者におススメする玩具として真っ先に名前を挙げたのが、このマスターピースシリーズでしたので、個人的にタイムリーな一報でございました。

この株式会社タカラトミーのマスターピースシリーズ、2003年にスタートしてから通称G1と呼ばれる初代アニメのキャラクターを中心に30種を優に超えるラインナップを数えてきましたが、この受賞を受けてか、マスターピース36番目の商品として、初代メガトロンver.2.0の発売が発表されました。ver.2.0というサブタイトルからお分かりのように、メガトロンは2007年に一度、同シリーズにおいて発売されています。そちらも名作と名高い商品ではありますが、10年近くの時を経て、さらにブラッシュアップされた技術を搭載し、2011年にリブートされたコンボイと並ぶ同シリーズのフラッグシップと呼ぶべき商品になることが予想されます。

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メガトロン『理想の上司』説

ところで、皆様はメガトロンという悪役についてどのような印象をお持ちでしょうか。

特に実写映画でのみトランスフォーマーに触れてきた層の方には、そう振られても、印象深いような個性は記憶に残っていないかもしれません。ところが、TFファンにとっての聖典、初代アニメ「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」に登場したメガトロンは、悪側デストロンのカリスマ、非常に理性的かつ柔軟性に富んだ思考の持ち主で、一方の正義側サイバトロンのリーダー、天真爛漫で無鉄砲、どうかしてる困った男、コンボイとは対照的な「頼れるリーダー」として描かれており、TFファンの間では、まことしやかに「理想の上司」なんて囁かれてもいます。

今回は、それを受けまして、前段の発表された「MP-36メガトロン」の公式画像と共に、この「初代メガトロン理想の上司説」を検証していきたいと思うわけであります。完全にネタ記事ですので、真剣なファンの方はどうか心を広く以降をお読みください。

説を検証

トランスフォーマー メガトロンは理想の上司?

「理想の上司」とは何か。これは諸説ありますが、今回はポート株式会社が運営するキャリア情報サイト「キャリアパーク」の2016年8月5日「部下の信頼を受ける”理想の上司”になる5つの絶対条件」という記事を引用させていただきます。
記事によりますと、この5つの絶対条件のうち、1つでも該当すればもう、部下に信頼される上司と言えるそうなんであります。われらが初代メガトロンはいくつ該当するでしょうか、検証をはじめましょう。

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条件その1. 人間的に尊敬される

いきなり、なんか「そりゃそうだろ」っていうか、本末転倒的なのが来ましたね。引用するサイトを間違えたのか不安になってきました。
記事によりますと「仕事ができる・できない以前に、人間として、身だしなみ、挨拶、周囲の人間とのコミュニケーションなど、常識的な人間性が備わっているか」とのこと。まあでも、メガトロンは、うん、そうですね、身だしなみという点でいうなら、いつも胸を張って背筋を伸ばした堂々たる姿勢でいることが多く、だらしない印象を受けることはありません。描かれてはいませんが、朝の挨拶は大きな声でしてそうです。

それにコミュニケーション能力という点では、部下のみならず、「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」(以下初代アニメ)第21話「インセクトロンシンドローム」や、第49話「デバスターを倒せ」などで描かれたように、必要とあれば宿敵コンボイとも共闘するほどのコミュ力の高さ。この項目は余裕で「該当する」ということでいいんじゃないでしょうか。

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条件その2. 思いやりと気遣いがある

記事曰く「何でもかんでも手を差し伸べるのはよくないが、常に部下を見守り、ピンチの時は助ける、そういった気配りが上司には必要」とのこと。さあ、メガトロンはどうでしょうか。難しいですがサラっといきましょう。
初代アニメに限って言えば、サウンドウェーブのような超優秀な部下はもちろんのこと、後に触れる「裏切りが趣味のバカ」ことスタースクリームを、何度裏切られようと重用したり、母星セイバートロンにて400万年間お留守番をしている部下レーザーウェーブにこまめに電話してあげたり、その部下思いの心意気に疑う由はありません。初代アニメ第25話「ミクロの決死隊」では作戦成功のあかつきに、部下全員に気前よくエネルゴン酒をふるまって労をねぎらったりもしていましたね。酒を片手に独り言つメガトロン、哀愁漂う姿が素敵でした。この項目も該当ということで。

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条件その3. 自分の管轄下の業績を伸ばす

「上司という立場である以上は、営業成績や業績を伸ばす事が必要になってきます。そのために部下を動かすのが、上司の仕事でもあるのです。 自身の部署を上手くマネジメントできる、上司なら部下も信頼してついていきますので、理想の上司になれるでしょう。」???条件1と3矛盾してませんか?

まあいいや、自分の管轄下、メガトロンの場合は「地球」ですね。これはもう、初代アニメのほぼ毎エピソード、エネルゴン収集という使命のため、メガトロン自身が先頭きって新規施設や設備を開発、毎回サイバトロンが邪魔さえしなければ、常に安定した業績を残したでしょう。その仕事ぶりに異論をはさむ余地はないと思います。一説にはメガトロンのいないデストロン軍は烏合の衆とまで言われており、自らの部署をまとめあげるマネジメント能力こそ、メガトロンの最も得意とするところではないでしょうか。

条件その4. 部下を教育して能力を伸ばす

これはトランスフォーマーファンならば、誰もが同じキャラクターを思い浮かべたのではないでしょうか。与えられた姿形のカッコよさからすると非常に残念な性質の持ち主、デストロン軍のナンバー2、スタースクリーム。持って生まれた能力は非常に優秀なのに、その承認欲求の強さ、我の強さが災いして何かというとメガトロンを蹴落として、自らが首領の座に座ろうとする、ナチュラル・ボーン裏切り者。並の上司であれば、このような危険分子は早々に排除したり、ほかの部下への見せしめに処罰したりするものだと思うのですが、そこはメガトロン、器が違います。スタースクリームの高い能力が、磨けばいずれ自らに比肩するものになると「やればできる子」と信じているのでしょう、何度裏切っても、何度下手うっても、「この愚か者!」の一喝でノーサイド。

結局スタースクリームが、このメガトロンの涙が出るような期待に応えることはありませんでしたが、部下の能力アップこそ、陣容の戦力アップだと、メガトロンはちゃんと理解していましたので、この項目も見事、該当ですね。

ちなみに絶版となって久しく、今ではマスターピースシリーズで一、二を争うプレミアがついてしまっている「MP-11 スタースクリーム」ですが、このたびのメガトロン発売に合わせて、再販が決定しました。狙っていたけど、価格の高騰から躊躇していたファンの皆様、謹んでお慶び申し上げます。

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条件その5. 感情任せに怒鳴りつけない

記事引用「人間ですから、失敗することもあります。特に若手社員など未熟な部下なら尚更でしょう。そんな時、理想の上司と言われる人たちは感情任せに部下を怒鳴ったりはしません。」

「スタースクリーム!この愚か者めが!」・・・・・・この項目は駄目ですね。

メガトロン様はやっぱり理想の上司だった

いかがでしたでしょうか。1つでも該当すれば部下に信頼される上司という5つの条件のうち、われらが破壊大帝メガトロンはなんと、4つも該当。スタースクリームのせいで惜しくもパーフェクトを逃してしまいましたが、まさに銀河を代表する「理想の上司」と言えるのではないでしょうか。

ビジネスパーソンの読者の皆様、部下のコントロールに頭を悩まされた際は是非、初代アニメ「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」をご覧になり、メガトロンの立ち居振る舞いを参考にされては如何でしょうか。以上、TFファンに石を投げられないよう祈りつつ、拙稿を終わりたいと思います。

Writer

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アクトンボーイ

1977年生まれ。スターウォーズと同い歳。集めまくったアメトイを死んだ時に一緒に燃やすと嫁に宣告され、1日でもいいから奴より長く生きたいと願う今日この頃。

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