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『アベンジャーズ/エンドゲーム』アイアンマン役ロバート・ダウニー・Jr.、結末への思い明かす ─ キャプテン・アメリカ役クリス・エヴァンスにも言及

アベンジャーズ/エンドゲーム
ⒸMarvel Studios 2019

『アイアンマン』(2008)から『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)まで、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の「インフィニティ・サーガ」を牽引した“主演俳優”といえば、トニー・スターク/アイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr.だ。映画の公開から約4ヶ月が経過した今、ついにダウニーが『エンドゲーム』の結末について自身の思いを明かしている。

この記事には、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレが含まれています。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』とMCUの“区切り”

『アベンジャーズ/エンドゲーム』では、2人のヒーローがそれぞれの物語を終えることになる。トニー・スターク/アイアンマンは、インフィニティ・ストーンを一挙に手にするため地球に現れたサノス軍を倒すべく、自分の身を犠牲にして、6つのストーンが収まったガントレットで指を鳴らす。サノス軍を塵と消すことには成功するが、トニー自身はストーンの威力に倒れ、静かに息を引き取った。かたやスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカは、サノス軍との激闘の末、残されたストーンを過去に戻し、70年前に手に入れられなかった自分の人生を生き直すという選択をする。アイアンマンとキャプテン・アメリカ、それぞれの結末については以下の解説記事をご一読いただければ幸いである。

アイアンマンとキャップ、それぞれをルッソ監督が語る

すなわちMCUからは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』をもって2人のヒーローが姿を消し、すなわちアイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr.とキャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスも“卒業”することとなった。この結末について、ダウニーはディズニー発行誌「twenty-three」にて「僕たちは送り出されなければいけなかったし、自分たちでそうすることを決めたんです」と語っている。

別の目的地へ向かっていく中で、バスを降りることも仕事のひとつだと思っていました。その点については、すごく冷静に考えていたところがありますね。クリスと僕が、ほかにスーツを脱いでくる人たちを迎える側に回れることをうれしく思います。」

MCUに大きく貢献し、ひとまずの役目を終えたためであろう、2019年8月23日(米国時間)に開催されたディズニーの大型イベント「D23 Expo 2019」にて、ダウニーは「ディズニーレジェンド」の称号を受けるに至っている。『アイアンマン』『アイアンマン2』(2010)の監督や『アベンジャーズ』シリーズの製作総指揮を務め、ハッピー・ホーガン役を演じ、さらには『ジャングル・ブック』(2016)『ライオン・キング』(2019)を手がけたジョン・ファヴローも一緒だった。

ロバート・ダウニー・Jr. ジョン・ファヴロー
(The Walt Disney Company/Image Group LA)
ROBERT DOWNEY JR., JON FAVREAU

ダウニーは自分の功績や達成について語りたがらない性格のようで、実際のところ、『アベンジャーズ/エンドゲーム』のワールド・プレミア以降は作品の結末やMCUでの日々についてもほとんど口にしていない。共演者に対しても、「マーク・ラファロは社会活動家だし、クリス・エヴァンスは根っからのアメリカ人で、真の民主主義を支持しています。僕には2人のような勇気も、知識も、意欲も、謙虚さもありませんよ」と謙遜した。

しかしながら、本人がいかに認めずとも、ダウニーがMCUの礎を築き、そして育て上げてきたことは、MCUの発展ぶりや多くの作品が証明している。これからはダウニーやエヴァンスが、世代交代の気配を見せているMCUからの“卒業生”を迎えることになるわけだが、今後卒業する側からしてもこれほど心強い“受け皿”はないだろう。ちなみに、ソー役のクリス・ヘムズワースはMCUからの卒業を一時示唆(ほとんど明言)していたが、タイカ・ワイティティ監督の参加ゆえだろう、『マイティ・ソー/ラブ&サンダー(原題:Thor: Love and Thunder)』への続投を決定。もうしばらく活躍が続くことになりそうだ。

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』MovieNEXは2019年9月4日(水)発売

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Sources: twenty-three, Digital Spy

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。