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『レディ・プレイヤー1』小説続編、11月に米発売 ─ 大規模海外展開を予定、映画完成前から執筆

レディ・プレイヤー1
© 2018 Warner Bros. Entertainment Inc., Village Roadshow Films (BVI) Limited and RatPac-Dune Entertainment LLC. All rights reserved.

スティーブン・スピルバーグ監督作品『レディ・プレイヤー1』(2018)原作の続編小説『レディ・プレイヤー2(原題:Ready Player Two)』が、2020年11月24日に北米にて発売される。出版社Penguin Random Houseが発表した。

アーネスト・クラインによる小説『Ready Player One』は、邦題『ゲームウォーズ』(SBクリエイティブ刊)として日本でも発売された。今回の発表によれば、続編『レディ・プレイヤー2』は、前作の37言語翻訳・58ヶ国刊行をしのぐ海外展開が見込まれているとのこと。邦訳版の刊行にも期待したくなるというものだ。

前作『レディ・プレイヤー1』は、気候変動や過剰人口、格差社会が大きな問題となった2045年が舞台。人々は、1980年代への憧れとノスタルジーが詰まったVR世界「オアシス」に希望と安心を求めていた。創造主ジェームズ・ハリデーは、自身の死後、オアシスのどこかに自らの遺産につながる“イースターエッグ”を隠したと宣言。プレイヤーたちが遺産を求めてゲームに挑戦するなか、主人公の少年であるウェイド・ワッツも名乗りをあげる。

「ストレンジャー・シングス」(2016-)をはじめとする“80年代ブーム”に先がけて刊行された小説には、ゲームやアニメなどポップカルチャーの引用がたっぷり。スピルバーグによる映画版は、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズや『スター・ウォーズ』『スター・トレック』『ジュラシック・パーク』『キングコング』といったハリウッド作品のみならず、「機動戦士ガンダム」『AKIRA』『ゴジラ』といった日本のカルチャーも怒涛のごとく詰め込んで大きな話題を呼んだ。

続編小説である『レディ・プレイヤー2』のストーリーは不明だが、前作の舞台であった2045年が四半世紀後に迫った今、著者アーネスト・クラインはどんな未来を予想し、いかなるポップカルチャーを参照し、どんな物語を語ってくれるのか。なお2018年のインタビューにて、クラインは映画版の完成前から続編小説に着手していたことを明かし、映画よりも原作小説の正統な続編となることを示唆していた

小説『レディ・プレイヤー2(原題:Ready Player Two)』は2020年11月24日に北米発売予定。海外での刊行情報が待たれる。

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Source: The Hollywood Reporter(1, 2

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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