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ブレンダン・フレイザー日本ロケ『レンタル・ファミリー』米予告編が公開 ─ 平岳大&柄本明ほか共演

https://www.youtube.com/watch?v=n0pqP6ClcE8

『ザ・ホエール』(2022)のブレンダン・フレイザー主演、日本でロケ撮影が実施された映画『レンタル・ファミリー』の米国版予告編が公開された。

東京で働くアメリカ人俳優(フレイザー)は、人生に行き詰まり、なんとか自らの目標を発見しようとあがいていた。ある日、彼は「レンタル・ファミリー」会社に雇われ、見知らぬ人物の“代役”を演じることになる。やがて演技と現実の境目が曖昧になり、真実の絆が生まれはじめるなか、彼は“代役”を演じる仕事の倫理に向き合い、そして自分自身を再発見していく……。

「ここはもう昔とは違うの。報酬は半分、仕事は倍。だけど、あなたに仕事を取ってきた。報酬もすごくいい」。フレイザー演じるアメリカ人俳優は、歯磨き粉のCMに出演し、スタジオではかぶりもの姿で仕事をしている“売れない役者”だ。「どんな仕事?」と飛びついたのは、他人の“代役”を演じる仕事だった。

平岳大演じる雇い主は、「私たちは感情を売っている」という。「依頼人の人生で役を演じるのです。両親、兄弟、恋人、親友。そして、彼らが失ったものとつながる助けになる」。俳優が「僕はただの役者です。人助けのしかたはわからない」と答えると、雇い主は「私が提供するのは、本物の意味をもつ役柄を演じる機会です」と答えた。

“型通りの白人男性”を求めていたという依頼人は、少女ミアの父親役を俳優に託した。ところがミアは、「お父さんだよ」と現れた俳優に「大嫌い!」と言葉をぶつける。「嫌われてます」と報告すると、雇い主は「それが親だよ」とひとこと。

予告編では、柄本明らが演じる依頼人と俳優が心を通わせる様子が、日本での長期ロケ撮影による実風景とともに紡ぎ出されている。

「この国に100年住んだとしても、理解できないことはあるでしょう」と雇い主はいう。山本真理が演じる女性は、どうやら同じくレンタル・ファミリーの仕事をしている役者のようだ。「自分に対して語る物語が、ときには真実になることがある。彼女の両親にとって、あなたは彼女の夫。彼らはまるで、あなたを一生待っていたように接してくれる。あなたはきっと、彼らがずっとそばにいることに気づくはず」。

監督・脚本は『37 セカンズ』(2019)やテレビドラマ「BEEF/ビーフ」「TOKYO VICE」などの日本人監督HIKARI。配給はサーチライト・ピクチャーズが務める。

主演は『ザ・ホエール』でアカデミー賞主演男優賞に輝いたブレンダン・フレイザー。共演には「SHOGUN 将軍」(2024-)の平岳大、「モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ」(2022-)の山本真理、そして日本を代表する名優・柄本明らが揃った。

映画『レンタル・ファミリー』は2026年日本公開予定。第50回トロント国際映画祭にてワールドプレミアを迎え、米国では2025年11月21日に公開される。

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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