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ハルク・ホーガン死去、実現しなかった伝記映画 ─ クリス・ヘムズワース主演、『ジョーカー』監督で本人も「これが公開されたら」

hulk hogan
Photo by Petty Officer 1st Class Kristin Fitzsimmons, USN https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Hulk_Hogan.jpg

プロレス界のスーパースター、ハルク・ホーガンが現地時間2025年7月24日、71歳で亡くなった。同日朝、心停止の通報を受けて救急隊により病院に搬送されたが、その後息を引き取った。

『ロッキー3』(1982)や『グレムリン2 新・種・誕・生』(1990)といった映画にも出演したホーガン。伝記映画を製作する企画も持ち上がっていたが、ついぞ存命中に叶わなかった。

2019年、『アベンジャーズ』ソー役で知られるクリス・ヘムズワースがホーガン役を演じる伝記企画が立ち上がった。スター選手として成功するまでの道のりをはじめ、活動の全盛期を描く内容で、監督には『ジョーカー』(2019)トッド・フィリップス、脚本は『ジョーカー』スコット・シルバーと『ボストン ストロング 〜ダメな僕だから英雄になれた〜』(2017)のジョン・ポローノが共同で就任。Netflixが権利契約を進めており、ホーガン自身も製作総指揮・監修で携わる運びになっていた。

主演のヘムズワースは、ホーガンの「知られざる側面を描く」と予告し、ソー役よりもさらに筋肉をつけ、ブロンドの髪や禿げかかった頭、象徴的な口髭も完全再現する予定を明かしていたが、その後は新型コロナウイルスのパンデミックや2023年の脚本家組合ストライキもあって企画が停滞。2024年8月には、ついに頓挫が伝えられた。当時、監督に就任していたフィリップスは、「自分たちがやろうとしていたことは気に入っていますが、自分には無理でしょう」と無念を語っている

企画立ち消えの理由は、なんと支払いのミスだった。ホーガン本人が「契約タイミングを逃したんです。支払いが間に合わなかった」と後に振り返っている。書き上げられた脚本には目を通しており、「最高だった」「読んだ時に、“すごいな。これが公開されたら……”と思った」と絶賛。さらに、クリス・ヘムズワースにとって「オスカーも狙える」充実の内容だったという。

これとは別に、2024年8月にはホーガンの訴訟スキャンダルを題材とした映画『Killing Gawker(原題)』も立ち上がっていた自身のセックステープがネット流出した2012年の事件を描くもので、製作は『AIR/エア』(2023)のマット・デイモン&ベン・アフレック。もっとも、こちらにホーガン自身は関与しておらず、「どういう状況なのかは知らないが、幸運を祈りますよ」とのみコメントしている。

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ご冥福をお祈り申し上げます。

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Source:Variety

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から企画制作・執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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