【特集】ゴミパンダなんて呼ばせない!『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』最高戦力、ロケット先輩の能力分析
2018年5月に米国公開が予定されている『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(原題:Avengers: Infinity War)』。我らがガーディアンズ・オブ・ギャラクシーも、この一大クロスオーバー映画への参戦が決定しているのは皆さんご存知でしょう。アベンジャーズもガーディアンズも大好きな人間にとっては、飯を御馳走になりに出かけたら焼肉と寿司が一緒に出てきちゃった!みたいな話(うれしいのかそれ)だと思いますが、ちょっと冷静になって頂きたい。
まずガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーのヒーローとしての能力を一人ずつ分析したとします。そうするとどうでしょう、かなり微妙なメンバーが多いことにお気づきでしょうか? 今更言うのも何ですが、リーダーのピーター・クィルは特殊能力を持たない普通の人間(に戻っちゃいました)だし、グルートは大きくても小さくても作戦をあまり理解しないし、ドラックスはパワーは一流でもその長所をかき消せるほどのバカ(仲間思いのいいやつなんですがね)です。
となると、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーというチームのエース、端的に言って一番強いのは誰なんでしょうか? 剣の達人ガモーラ? 彼女は格闘能力も精神的にも頼りになりますが、違います。これはあくまで筆者の見解ですが、ロケット・ラクーンこそがガーディアンズの要、エースではないでしょうか。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』でピーターがロケットのことを「ゴミパンダ」呼ばわりしてましたが、セロテープ一つも持ち歩いていないボンクラリーダーが、ガーディアンズの最高戦力に向かってどの面下げてそんなことが言えるのかと。一回マジで枕カバーにドラックスの○○コ入れられた方がいいんじゃねえのかと、スターロードに猛省を促すためにも、改めてロケット先輩のその能力をつぶさに見ていきたい。今回はそんな特集です。
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— GuardiansOfTheGalaxy (@Guardians) 2017年5月10日
①その戦術、神算鬼謀
チームの戦力がどんなに整っていても、作戦がしょうもなかったら意味がありません。是非思い出していただきたい、キルン刑務所から脱走する際やクリー軍との対決において、観客も予想しえない奇抜かつ効果的な戦術で局面を打開し、また映画二作においてラスボスを倒し得る有効手段を考案してきたのは誰であったのかを。もしロケットがいなかったら、ガーディアンズの面々は『リミックス』どころの騒ぎじゃなく、いまだにキルンで服役中か、もしくは襲ってきたクリー軍に全滅させられてるはずです。つまり銀河は二度の機会に渡って滅ぼされていた可能性が高い、ということになります。本来であればガーディアンズのメンバーだけでなく、銀河系に住むすべての生命体は彼に頭が上がらないはずなのです。
②銃火器のエキスパート
ロケットは歩く火薬庫とでもいうべき銃器の専門家です。キルン脱走時の大暴れや、エクレクター号での掃討戦を見れば分かる通り、彼はあらゆる銃器をおどろくべき精度で使いこなします。また常に自らが開発した武器やガジェットを多数携帯しており、戦局に合わせて臨機応変に戦い方を変えることができます。「ベアハートの夜」がいい例で、ロケットに十分な準備期間を与えてしまうと、何十人武装した兵がいようが、彼一人の牙城を崩すことは難しくなります。以下、劇中においてロケットが使いこなしてきた兵装を列記してみます(※印……名前が分からない武器は筆者が適当に名前を付けています)。
イオン砲
ロケットのメイン武器と言っていい巨大なキャノン砲です。ショックエネルギーの出力をコントロールできるので、撃った相手を殺傷せず捕らえることもできます。ガーディアンズのメンバーに向かって使用されることが多い武器です。
ヘビーマシンガン
アビリスク討伐などに使用された、頭悪そうなほど凶悪な見かけの銃です。相手を傷つけることに斟酌する必要がない戦闘において好んで使用されるようです。
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— GuardiansOfTheGalaxy (@Guardians) 2017年5月8日
レーザーピストル×2
拳銃タイプのレーザーガン。チョウ・ユンファかバイオのアリスか、とばかりに今となってはちょっと懐かしい二丁拳銃スタイルで使いこなします。
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— GuardiansOfTheGalaxy (@Guardians) 2017年2月6日
ハドロン・エンフォーサー
映画一作目にのみ登場するバズーカ砲です。「月を破壊できる」と形容されるほどの高威力を誇ります。
ダーツランチャー
「ベアハートの夜」で使用されたブービートラップの一種。センサーに反応し数十発ものダーツを同時発射することができ、ダーツの針に仕込んだ薬物によっては相手を気絶させることも、殺傷することもできます。
反重力発生地雷(※)
おなじく「ベアハートの夜」で使用されたトラップ。効果範囲にいる敵を、衝撃波というより重力を一時的に反転させて空中へ放り出す地雷です。コントローラーによって出力をオンオフできるので、複数の敵を殺すことなく弄ぶことができるロケット先輩らしい武器です。
ステッカーディスク
こちらも「ベアハートの夜」で登場。相手の身体に接着できる直径4センチほどの円盤で、接着した段階で自動的に電源が入り、ロケットが腕に装着したガントレットの操作により高圧電流を発生させます。
エネルギービーズ(※)
エゴとの最終決戦に登場した非常に変わったガジェット。一つ一つがビー玉くらいの大きさのボールですが、自らの周囲に撒いてバリアフィールドを形成したり、敵を包囲して指向性爆薬として使用することもできる武器です。
こうしてみると普段、狂暴さばっかり取り沙汰されるロケット先輩ですが、ちゃんと冷静に相手を見極めながら武器を使い分けていることが分かりますね。
③天才エンジニア
ロケットは、②で挙げた武器の殆どを自ら開発・製造しています。それだけでも彼の技術者としての手腕は驚くべきものがありますが、彼はごく限られた時間、限られた材料でハドロン・エンフォーサーやアニュラックス電池時限爆弾のようなガジェットを組み立てることもできます。ヨンドゥのヤカを修理したのもロケットでしたね。また、キルン脱獄の際に、刑務所の管理システムをたやすくハッキングしたように、コンピューターにも天才的に精通しています。
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— GuardiansOfTheGalaxy (@Guardians) 2017年4月4日
④パイロットとしても一流
惑星ノーウェアでのクリー軍会敵戦においては全く戦闘に適さない工業用ポッドを駆ってネクロポッドを複数屠り、ザンダー星防衛戦ではノヴァ軍、ラヴェジャーズの飛行部隊を率いて都市の被害を最小限に抑えました。ソヴリン軍の艦隊に追っかけまわされているときは、スターロードと口喧嘩しながらアステロイドベルトをミラノ号で華麗に舞い、エゴの星ではエクレクター号の揚陸艇を自在に操っていました。操縦の腕はスターロードもなかなかのものがありますが、再三取り上げているキルン刑務所の脱獄で、管制室に監視ドローンくっつけただけのおよそ飛行機と呼べない代物を操ってみせた点から、やはりパイロットとしての手腕もロケット先輩に軍配が上がりそうです。
いかがですか? 以上のポイントだけでなく、白兵戦において武装したラヴェジャーズ二人を武器を使わずフルボッコにしたこともありますし、テイザーフェイス相手に見せたように胆力も素晴らしいものがあります。扱い方によっては超強力な戦力、グルートをコントロールできるのも彼だけです。戦士としてまさに万能。もし筆者がS.H.I.E.L.Dの長官ニック・フューリーで、サノスみたいなヤバい敵と戦わなければならないなら、どんなヒーローよりもまずロケット・ラクーンを招聘して、予算をたっぷりあげて一軍を率いてもらいます。
以上、ジャイアンを持ち上げるスネ夫気分でお送りした、ロケット先輩特集でした。
Eyecatch Image: https://www.amazon.co.jp/Rocket-Raccoon-2016-2017-Matthew-Rosenberg-ebook/dp/B01LYJR1V4/
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