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『ローグ・ワン』“最恐”ダース・ベイダーの活躍シーン、実は再撮影パートだった。俳優も別人を起用

映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』で編集を務めたジョン・ギルロイが、同作の新事実をまたしても明らかにした。映画を観た誰もが胸躍ったであろう、“史上最恐”のダース・ベイダーが活躍するシーンが、再撮影シーンのひとつだったというのだ。

【注意】

この記事には、映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のネタバレが含まれています。

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ジョン・ギルロイは、再撮影のキーパーソンであるトニー・ギルロイの弟で、『ローグ・ワン』の編集チームには遅れて参加している。再撮影の決定後、2016年の夏に「新しい目が欲しい」という理由でチームに招かれた人物なのだ。以前にもジョンは、『ローグ・ワン』の過酷な編集現場について語ったことがある(詳細は以下の記事をご覧いただきたい)。

Yahoo! MOVIESの取材で、ジョンは、『ローグ・ワン』のクライマックスに用意されたダース・ベイダーのアクション・シーンは追加された部分だと話している。奪われたデス・スターの設計図を取り返すべく、突如現れたベイダーが反乱軍の兵士にライトセーバーを振るっていく、あの場面だ。

「ベイダーのアクション・シーンは素晴らしい追加シーンです。彼が船に乗り込んできて、反乱軍の兵士を即座に殺していく。(映画の)方針がまとまった少し後(に用意されたもの)でしたね。すごい衝撃を受けましたし、ファンが観たかったシーンだと思いますよ。」

もっとも、ジョンが編集チームに加わった時点で、惑星スカリフでの戦いの終わらせ方、エンディングへのつなぎ方はある程度決まっていたようだ。ジンとキャシアンが手に入れた設計図のデータは反乱軍のもとへ送信され、データがコピーされたディスクが、ベイダーの追跡をかわしてレイア姫の手に渡る。ジョンの知る限り、「プランは変わっていません。基本の構造はすでにありました」という。

またジョンによれば、ベイダーのアクション・シーンを再撮影するため、スタジオはベイダーのスーツ・アクターをキャスティングし直していたという。クライマックスでベイダーを演じているのは、俳優・スタントマンとして活躍するダニエル・ナプロス。『ハリー・ポッターと死の秘宝』やドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』などの作品に参加しており、映画やドラマに登場する馬をトレーニングする専門家でもあるという。

http://edition.cnn.com/videos/sports/2015/12/21/game-of-thrones-horses-naprous-orig.cnn
http://edition.cnn.com/videos/sports/2015/12/21/game-of-thrones-horses-naprous-orig.cnn

以前THE RIVERでは、『ローグ・ワン』でベイダーを演じた男としてスペンサー・ワイルディングという俳優をご紹介した。彼がベイダーを演じたのはオーソン・クレニック(ベン・メンデルソーン)との会話シーンのみ、ということになりそうだ。

それにしても、裏話が飛び出すほど、『ローグ・ワン』が元々どんな映画だったのかが気になってくる。あのラスト10分間すらも現在のバージョンと別物だったなら、いったい当初はどんな風にエンディングを、どんなラストシーンを迎えるはずだったのだろう? ほんのわずかでも、ソフト化の折には映像を収録してほしいところだが……。

ちなみにベイダーのアクション・シーンは、ファンの手によって、レゴを使って恐ろしいクオリティで再現されている。ぜひこちらもチェックしてほしい。

映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は劇場公開中

source: https://www.yahoo.com/movies/how-darth-vader-got-his-groove-back-in-rogue-one-thanks-to-last-minute-tweak-123552848.html
Eyecatch Image: http://www.thisisinsider.com/rogue-one-darth-vader-scenes-2016-12
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Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。