【ネタバレ注意】『ローグ・ワン』のオープニングと小ネタが判明!ギャレス監督が過酷な撮影を語る
映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のギャレス・エドワーズ監督が、プロモーションのインタビューで、いち早く本編の秘密を明かした。もちろん監督自らが語っている情報なので、映画の重大なネタバレではないものの、一応「ネタバレ注意」としてお知らせしよう。また監督は、自身が憧れた「スター・ウォーズ」の現場のハードさにも言及している。
【注意】
本記事には『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のネタバレが含まれています。
『ローグ・ワン』の導入、そして「ギャレス監督らしい」小ネタ
ルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディ氏が先日チラリと口にした、『ローグ・ワン』には恒例のオープニング・クロールがないという情報は、やはり間違いのない事実だった。ギャレス監督によれば、本作ではその代わりに独自の導入を用意しているという。
「オープニング・クロールはないよ。でも映画の冒頭にはプロローグがある。映画の本編から15年前が舞台で、その場面が物語を動かすんだ。『ローグ・ワン』はエピソード4のテキストから生まれている。もし僕らがテキストを用意したら終わりがなくなってしまうだろ。サーガの他の作品とは、きちんと区別しなきゃいけなかったんだ」
無粋を承知で予想するなら、すでに予告編に登場している幼少期のジン・アーソと両親が、この15年前の出来事に深く関わっている可能性は高いだろう。もっとも映画の冒頭で何が起き、それが本編といかに繋がるのかはわからないが……。
またギャレス監督は、『ローグ・ワン』に仕込まれた小ネタを教えてくれている。もっとも、それは「スター・ウォーズ」シリーズとのリンクではなく、ギャレス監督の過去作品とのリンクだった。
「ソウ(・ゲレラ)の洞窟には小ネタが隠されてる。洞窟には壁画が描かれてるんだけど、そのひとつが、僕の初めて撮った映画『モンスターズ/地球外生命体』に出てくる怪獣なんだ。『ゴジラ GODZILLA』のムートーもいる。ぜんぜん頼んでないのに、スタッフが冗談で作ったのさ。ある日、中に入って気づいたんだよ。“何これ?”って」

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『ローグ・ワン』過酷な撮影とその成果
『ローグ・ワン』の撮影中、ギャレス監督は午前5時に自宅を出発し、深夜まで帰れない日々が5ヶ月も続いたという。なかでも最も過酷だった撮影は、イードゥ(Eadu)と呼ばれる惑星のシーンだという。
「大量の雨を降らせたんだ。もう忘れたいほどヤバかった。雨はカメラにとても美しく映ったけど、スタッフも俳優も一日中びしょ濡れで、本当に疲れたよ。100%ドライの超高価なスーツを全員に買ったのに、すぐに首元がちょっと破れたんだ。雨を10時間降らせたから、(穴から入った雨が)下におりてくるんだよ。最終的に全身びしょ濡れで、湖で泳いだみたいだった」
「これまで僕は、(カメラをセットに)埋め込んだり、手持ちカメラを使ったり、ザラついた画にしたり、昔ながらのスタイルとは違う撮り方をする場合には、そんな方法をきっと全編に貫いたと思う。でも『ローグ・ワン』では撮影のスタイルを混ぜて調和させたんだ。塹壕に横たわったような画から、いきなり壮大で美しいショットになる。そのコントラストはすごくうまくいったよ」
幼い頃から「スター・ウォーズ」の大ファンだったギャレス監督は、『ローグ・ワン』の製作や、敬愛するジョン・ノール(VFXスーパーバイザー)との仕事は「聖地にいるみたい」だったと話している。しかしそんな彼にも一つだけ残念なことがあった。それは『ローグ・ワン』が「ファンとして観られない初めてのスター・ウォーズ」になったことである。
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