【徹底予習】『ローグ・ワン』反乱軍と帝国軍にみる「スター・ウォーズ」の本質とは?新証言ぞくぞく
いよいよ公開が近づく『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』。アメリカではすでにプロモーションも活発化し、本日は新しい場面写真&メイキング写真が公開された。また近頃、あらゆる媒体から関係者たちの作品に関する証言が漏れ聞こえてくる。今回はその内容をつなぎあわせながら、いよいよ期待の高まる『ローグ・ワン』を徹底予習してみよう。
ギャレス・エドワーズ監督の挑戦
すでに伝えられているように、『ローグ・ワン』は反乱軍の兵士たちが究極兵器デス・スターの設計図を奪うべく決死の作戦に挑む物語だ。つまり“アナザー・ストーリー”とは言いながらも、これまでの「スター・ウォーズ」とは明らかに同じ流れにある映画なのである。しかしギャレス・エドワーズ監督は、あえて大胆な態度を隠していない。
「この映画はみんなが思ってるようには展開しない。スター・ウォーズとは別の道筋をたどるよ」
『フォースの覚醒』につづきVFXスーパーバイザーを担当するニール・スキャンランは、ギャレス監督の挑戦をもっとも高く評価する者のひとりだ。
「ギャレス・エドワーズという若くて有能な男には驚いたし興奮したね。この作品を撮る大きな責任を引き受けていた。彼は信じられないほどスゴいことをやってのけたよ。しかもルールブックは捨てて、彼なりのユニークなやり方でね。ジャンルに敬意を表しつつ、勇敢にも彼なりのひねりを加えてる。この映画には、きっと見たこともないほどユニークでスリリングな手触りがあるよ」
「あらゆる段階で、「スター・ウォーズ」が残したストーリーテリングの何が特別かを自問しなければならなかった。物語を「スター・ウォーズ」たらしめるものをすべて書きとめたよ。もちろんみんなが違う意見だった。でも確かなことは、壮大なストーリーの背景や、バラバラになって苦しむ家族の物語、そして基本は善悪に引き裂かれることだ」
そして、このギャレス監督のつかんだテーマは反乱軍と帝国軍の両サイドに等しく注ぎ込まれているようだ。
【反乱軍】名もなき兵士のバックボーン
ジン・アーソとその父ゲイリン・アーソ
『ローグ・ワン』の主人公であるジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ)は、反乱軍の兵士ながら、そもそも戦いには消極的な人物だったという。ギャレス監督はジンについて、「ある事件が彼女の人生をぶち壊し、戦時下の兵士にしてしまうんだ。彼女は本来あるべき姿ではなくなってしまった」と語る。
http://wegotthiscovered.com/movies/disney-watered-down-darth-vader-scene-in-rogue-one-a-star-wars-story/
ルーカス・フィルム社長のキャスリーン・ケネディは、ジンというキャラクターには「スター・ウォーズ」の生みの親であるジョージ・ルーカスの影響があると話している。
「ルーカスはレイア姫を、とても活力にあふれた、おかしくて、強い女性キャラクターとして作ったわ。だから、彼が作った土台を私たちは発展させなければならないと思ったの」

http://www.slashfilm.com/mads-mikkelsen-rogue-one-character/
フォースを信じる者・信じない者、帝国軍を裏切った者
『ローグ・ワン』の舞台となる時代は、『エピソード3/シスの復讐』でジェダイが粛清された後、また『エピソード4/新たなる希望』でルークやオビ=ワンが活躍するより以前にあたる。原案と製作総指揮を兼任するジョン・ノールは、そんなジェダイにとって闇の時代を戦う人々を描きたかったと話す。