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MCUの素晴らしさは「計画がないところ」、『アベンジャーズ/エンドゲーム』監督が明かす成功の裏側

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『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)などのジョー・ルッソ監督いわく、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の素晴らしいところは、“計画がないこと”だという。

『アイアンマン』(2008)から全てが始まったMCUは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』に至るまで数多くの作品を発表し、「インフィニティ・サーガ」という壮大な物語を完結させた。大きな節目を迎えて以降も、MCUは継続中で、2021年には、「ワンダヴィジョン」「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」「ロキ」「ホワット・イフ…?」「ホークアイ」といったテレビシリーズが配信されたり、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』ではマルチバース展開が本格的に幕を開けたりなど、その勢いはとどまるところを知らない。

「まだ始まりにすぎない」と、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が今後のさらなる展開を過去に予告していたことからも、MCUには始めから長期的な計画が存在していたようにも感じさせられるが、ルッソ監督いわくそんなことはないというのだ。このたびサンズ国際映画祭にて監督は、「いつか誰かが詳しく話すと思いますが、ケヴィンの素晴らしいところのひとつは、実際には計画がないところです」と説明している

「もちろんアイデアはありますよ。ただ、製作する映画が駄目になったら計画は成り立たなくなりますよね。その後に計画がないわけですから。そうでしょう?だから、映画が成功していくにつれて、“ほかには何ができるのだろうか”という熱意から派生していったんです。そこからアイデアが新たに生まれたり、希望が生まれたりして。“これをきちんとやり続ければ、この物語にたどり着けるかもしれない”みたいな。それこそ、『インフィニティ・ウォー』と『エンドゲーム』のように。」

MCUのプロデューサーでもあるケヴィン・ファイギ社長は始めから最後までの計画を緻密に立てるのではなく、常に流動的に物事や状況をとらえながら物語を紡いでいるということだろう。だからこそ、先の読めない衝撃と感動の物語を常に観客に贈り届けられているのかもしれない。今後の展開にもますます期待が高まるばかりだ。

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Source: Deadline , GamesRader+

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。