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「ガッチャマン」実写映画化企画、『アベンジャーズ』ルッソ兄弟が始動 ─ 80年代コミック「グリムジャック」映像化も

アンソニー&ジョー・ルッソ
Photo by Gage Skidmore https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Anthony_and_Joe_Russo_by_Gage_Skidmore.jpg

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)のアンソニー&ジョー・ルッソ監督が、タツノコプロ製作の日本のアニメ「科学忍者隊ガッチャマン」(1972-1974)の実写映画化企画に着手したことがわかった。2019年7月19日(米国時間)、ポップカルチャーの祭典「サンディエゴ・コミコン」にて発表された。

「科学忍者隊ガッチャマン」は、5人の少年少女によって結成された科学忍者隊が世界征服を目論む秘密結社ギャラクターと対決するストーリー。アメリカでは1978年から「Battle of the Planets」として、チーム名を「科学忍者隊」ではなく「G-Force」へと変更、暴力描写をカットするなど再編集されて放送された。

ジョー監督は幼い頃から「学校の後、ガッチャマンを見るために急いで帰っていた」というほどのガッチャマン・ファン。ルッソ兄弟は自身の製作会社AGBOを通じてプロデュースを手がけ、また監督を務める可能性もあるとのこと。「僕たちが作るのであれば、実写映画になるでしょう」とコメントしている。なお、現時点で企画は初期段階であり、脚本家は就任していない。

またサンディエゴ・コミコンでは、ルッソ兄弟が1980年代のアメコミ「グリムジャック(Grimjack)」をAmazonにてシリーズ化することも発表されている。「グリムジャック」は、主人公の傭兵が、離れて暮らすティーンエイジャーの娘から助けを求められたことから、チームとともに彼ら自身の過去へと迫っていく物語。あらゆる異次元が交差する街を舞台に、傭兵チームは戦いに臨んでいく。脚本はピアース・ブロスナン主演の西部劇ドラマ「The Son(原題)」を手がけたケヴィン・マーフィーが執筆。プロデュースを担当するルッソ兄弟にとっては、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の次に手がけるアメコミの映像化作品となる。

ちなみに「科学忍者隊ガッチャマン」といえば、2017年8月、アニメ版「悪魔城ドラキュラ ─キャッスルヴァニア─」(2017-)のプロデューサーであるアディ・シャンカルも映像化を熱望していた。当時、シャンカルはタツノコプロ側から「今は映画化できない」として断られたというが、ルッソ兄弟はどんな経緯で権利を獲得できたのか…?

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Sources: Deadline, Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。