『アベンジャーズ』ルッソ監督による『シークレット・ウォーズ』映画化の夢、実現すれば「インフィニティ・サーガ超える」

『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)からマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に参入したアンソニー&ジョー・ルッソ監督は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)をもってMCUからひとまず離れている。もっとも2人は、新たなプロジェクトを多数控えながら、題材や内容によっては将来の復帰も否定していない。
すでにルッソ兄弟が関心を示しているのが、1984~85年に米国で刊行された『マーベルスーパーヒーローズ:シークレット・ウォーズ』(ヴィレッジブックス)だ。すでにマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長に「シークレット・ウォーズを映画化するなら戻る」とさえ告げたという2人だが、なぜそこまで惹かれるのか?
米brobibleのインタビューにて、ジョー監督は『シークレット・ウォーズ』を初めて読んだ10~11歳当時、アベンジャーズやファンタスティック・フォー、X-MEN、スパイダーマンら大勢のヒーローが共演するという物語のスケールに打ちのめされたことを明かしている。
「(『シークレット・ウォーズ』は)ヒーロー全員が集まってくるというスケールの作品。メジャー作品でそんなことをやったのは初めての部類だったし、僕にとっては究極の、まさに事件のような物語でした。ありとあらゆる人物が揃ったら何が起こるのか、という。それから、ヴィランがヒーローと手を組むというアイデアもおもしろかった。アンソニーも僕も、ヒーローとヴィランの複雑な関係性が好きだし、自分は英雄なのだと信じているヴィランが好きなんですが、そういうものが『シークレット・ウォーズ』にはすべて組み込まれています。」
なぜルッソ兄弟が『シークレット・ウォーズ』に惹かれるのか、そして『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)『アベンジャーズ/エンドゲーム』がどうしてあのような作品になったのかがわかるコメントだろう。実際のところ、ジョー監督は「『インフィニティ・ウォー』のスケールを実現することは、『シークレット・ウォーズ』への夢に直接結びついていました」とも語っているのだ。
ジョー監督は『シークレット・ウォーズ』について「(『インフィニティ・ウォー』よりも)スケールが大きい」と言い、アンソニー監督も「実現すれば、想像しうるかぎり最大規模の映画になるでしょう」と同調する。『アイアンマン』(2008)から『エンドゲーム』に至った、「インフィニティ・サーガを超えるほど野心的」な作品になるだろうというのだ。ルッソ兄弟が、再びMCUにて宿願を果たす日は来るか。
Source: brobible