『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』原作コミックは「ゆるやかな着想元」に ─ ジョー・ルッソ監督が語る

今、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は新たなクライマックスへと向かっている。2026年には『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』、2027年には『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』という二つのクロスオーバー超大作が控えているのだ。
ロバート・ダウニー・Jr.による新ヴィラン、ドクター・ドゥームが登場するという事以外、この2作に関する物語の詳細は伝えられてない。だが『シークレット・ウォーズ』は同名のマーベル原作コミックがあり、そこから大まかな内容を推測することは可能だ。
しかしマーベル・スタジオは、原作コミックの物語を独自に翻案することも珍しくない。「僕たちはいつも自分たちのバージョンのストーリーを作ります」とジョー・ルッソが米TechRadarに語っているように、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)と『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の内容も、サノスとの死闘を描いた『インフィニティ・ガントレット』から大きくアレンジされた。
「なので、原作コミックはゆるやかな着想元として使います」とジョー。原作コミックにおける『シークレット・ウォーズ』には、1980年代のジム・シューターによるオリジナル版と、2015年のジョナサン・ヒックマン版がある。このうちジョーはシューターによるオリジナル版を読んで育ったといい、この作品こそがマーベル・コミックの世界にハマるきっかけだったという。
新版であるヒックマン版も素晴らしいと賞賛するジョーは、「それぞれ大いに異なっている」とコメント。映画版では「両方からインスピレーションを受けて描くつもり」と語った。
原作コミックにおけるオリジナル版の『シークレット・ウォーズ』では、ヒーローとヴィランが謎の存在「ビヨンダー」によって「バトルワールド」に集められ、戦わされるクロスオーバーが描かれる。2015年版ではマルチバースが崩壊し、異なる世界が融合したことによって「バトルワールド」が誕生。その神として支配者となったドクター・ドゥームに、ヒーローたちが戦いを挑むといった内容だ。
ジョーが「ゆるやかな着想元」と語っているように、原作コミックはエッセンス程度に取り入れつつ、映画ならではの壮大な仕掛けを繰り出してくるはずだ。果たして、『アベンジャーズ/エンドゲーム』のクライマックスを超える感動と興奮を創出できるだろうか?『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』は2026年5月1日、『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』は2027年5月7日に全米公開予定。
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Source:TechRadar