ロバート・ダウニー・Jr.版『シャーロック・ホームズ』続編、ホームズとワトソンの「共依存」描く ― ジュード・ロウが明かす

ロバート・ダウニー・Jr.&ジュード・ロウ主演、映画『シャーロック・ホームズ』シリーズの第3作(タイトル未定)は、二人の関係性により肉薄するストーリーになりそうだ。米Entertainment Weeklyのインタビューにて、ジョン・ワトソン役のジュードが第3作の内容を示唆している。

作家アーサー・コナン・ドイルの名作探偵小説を、『ロック・ストック・トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998)や『スナッチ』(2000)のガイ・リッチー監督がアクション重視の推理劇として甦らせたロバート&ジュード版『シャーロック・ホームズ』は、世界中の観客から大きな人気を獲得。第2作『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』(2011)以降も続編を待望する声がやまなかった。
2018年8月現在、『シャーロック・ホームズ』第3作は脚本作業が進行中だとみられる。ジュードはその内容について、言葉少なくも重要なキーワードを明かしている。
「僕たちは物語を前進させたいんです。(『シャーロック・ホームズ』では)物語の本質は、つねに二人の共依存関係にあります。僕たち自身(前作で)二人と会ってから数年が経っていますし、彼らが長らく会っていないことを重要視するつもりですよ。」
ジュードがホームズとワトソンの関係を「共依存」と形容しているように、あらゆるシャーロック・ホームズ作品において、二人の存在は互いになくてはならないものとして描かれている。事件を解決に導くための役割にせよ、二人それぞれのパーソナリティにせよ、ホームズとワトソンは絶妙な(絶妙すぎる)バランスのコンビとして成立しているのだ。ベネディクト・カンバーバッチ&マーティン・フリーマンによるドラマ「SHERLOCK/シャーロック」(2010-)も二人の関係が非常に重要な作品だった。
『シャーロック・ホームズ』第3作がホームズ&ワトソンの関係に深く迫る物語となりそうな一方、しばらく続編が作られていなかったことを踏まえるという物語の内容も気になるところだ。観客が二人に久々の再会を果たすのと同じく、ホームズとワトソンも劇中で再会するということなのか…?
ちなみにタイトルロールを演じるロバート・ダウニー・Jr.は、先日「シャーロックの表情を練習中」とTwitterに投稿し、企画の進行を示唆していた。前2作のガイ・リッチー監督が再登板するのか、それとも新監督が起用されるのかは不明だが、水面下で準備が進んでいることは間違いなさそうだ。
映画『シャーロック・ホームズ3(仮題)』は2020年12月25日米国公開予定。脚本はドラマ「ハンニバル」(2013-)や「ナルコス」(2015-)のクリス・ブランカトーが執筆する。
Source: EW
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