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マーベル『シャン・チー』と『アイアンマン』の繋がり、ケヴィン・ファイギ社長が認める ─ 「MCUの始まりに回帰する」

https://www.youtube.com/watch?v=IlYYWLOTqIM

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)史上初のアジア系ヒーロー映画、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の特別映像が米国で公開された。この映像の中で、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、本作にてMCUの“フェイズ1”に回帰する意思を強調している。

幼い頃から、父が率いる犯罪組織のもとで厳しい修行に耐えてきたシャン・チー(シム・リウ)は、誰にも負けないほど“最強”の存在となった。しかし心優しい彼は、後継者の道を自ら閉ざし、戦うことを禁じて自身の過去と決別。アメリカ・サンフランシスコで、平凡なホテルマンとして暮らすことを決意した。しかし、伝説の腕輪テン・リングスの力で世界を危機にさらそうとする父の陰謀に巻き込まれ、その力をついに解き放つことになる……。

ファイギ社長は、この『シャン・チー』をもって「MCUの始まりに回帰していきます」と言い切った。「そこには、トニー・スタークがアイアンマンになるという最も重要な出来事がありました。トニーは組織のために武器を作っていましたが、その組織こそがテン・リングスなのです」。物語が一周する本作こそ、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)に続く新展開の皮切りにふさわしい、ということだろう。

今回の映像では、父親の“マンダリン”ことウェンウーが「このリングが我々家族に力を与えてくれた」「こちら側につく時だ」と語り、驚くべき戦闘能力を見せる場面も含まれている。シム・リウいわく「シャン・チーは父の世界に戻り、彼と再び対面しなければなりません。本当に難しく、鈍感な父親です。そして、とんでもないことが起こるんです」と笑った。

ちなみに『シャン・チー』には、同じくMCUのフェイズ1から、『インクレディブル・ハルク』(2008)のヴィランであるアボミネーションも再登場。アボミネーション/エミル・ブロンスキー(ティム・ロス)は、2022年配信のドラマ「シーハルク(原題)」にも登場することが判明済みだ。やはり『シャン・チー』は、MCUの過去と未来をつなぐ一作となりそうである。

映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は2021年9月3日(金)全国公開。

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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