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【ネタバレ】『シャン・チー』エンディング後ポストクレジットシーン解説 ─ MCUの今後にどう繋がる?

シャン・チー/テン・リングスの伝説
© 2021 MARVEL

この記事には、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のネタバレが含まれています。かならず本編をご覧になってからお楽しみください。

シャン・チー/テン・リングスの伝説
©Marvel Studios 2021

『シャン・チー/テン・リングスの伝説』ポストクレジットシーン解説

『シャン・チー』のポストクレジットシーンでは、腕輪の放つシグナルとテン・リングスの今後、ふたつの謎を提示することとなった。間違いなく今後のMCUにおいて最重要事項の一部となるはずだが、既に謎の答えは用意されているのだろうか。クレットン監督は「確かに、今後のMCUはどうなっていくのかという疑問が浮かぶようなものでしたね。でも、今後の展開が楽しみになるようなものだったと思います」と米Colliderに語っている。「答えが伏せられた謎というのは、映画を作る側にとっても、ファンにとっても、等しく楽しいものだと思います。ファンのみなさんが経験していること、私たちが経験していること、『もしも』の可能性を考えることは、マーベルのようなスタジオで働くことの楽しみのひとつだと思います」、と語っているクレットン監督だが、腕輪の由来やシグナルの送信先については「もちろん知っていますよ!」と米Varietyには認めている。

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1つ目のポストクレジットシーンではブルース・バナーとキャロル・ダンバースがゲスト登場を果たしたが、彼らはホログラム登場なので、撮影は別撮りで実現した。2人の撮影は、2021年はじめの追加撮影内で実施されたという。

どのメンバーが登場するのかは、クレットン監督ですらポスト・プロダクション(編集後作業)の後半になるまで知らなかったそうだ。「MCUの他のドラマや映画の製作状況にあわせて、何度も微調整やアップデートがされていたんです。この当時にキャラクターたちがMCUで何をしていたかによって変更されていきました」ということだから、当初はブルースやキャロル以外のキャラクターが登場する可能性もあったのだろう。

同様のことは米Colliderでも語られていて、曰く「いくつかのバージョンが検討されていました」「最後の最後まで議題になっていました」。「『こうしたらどうだろう』というシナリオがたくさんあって、今後に繋がる面白い予告になっていたと思います。もっと手の込んだものもあったんですけど(笑)、でも実現したバージョンで満足しています」。

ブルースとキャロルは実際にサンクトラムを訪れることなく、ホログラムを通じてリモート登場できた。つまり、彼らが何かに取り込み中であったとしても、大きな影響を受けることなくパパっと顔が出せる条件を用意したということだ。実際、キャロルは別件の連絡が入ってすぐに抜けていたことから、おそらく何かで多忙だったと見られる。しかし、「彼女たちが何の取り込み中なのかは全く知りません」とクレットン監督。「私がアイデアを提案して、そのキャラクターについて練られている他のアイデアと論理的に一致しない場合には却下されるという、私が知っているのはそれだけです」。ちなみに、ブルース・バナーが人間の姿に戻っていた理由は、クレットン監督でさえ聞かされていないそうだ。

『シャン・チー』のポストクレジットシーンでは、今後のMCUを大きく揺るがしかねない新事実が明かされた。マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギは以前、それは『アイアンマン』(2008)1作目のラスト、トニー・スタークの元にニック・フューリーがアベンジャーズ計画を持ちかけるシーンを思い出させると紹介していたことがある。これはアベンジャーズのすべての原点とも言えるシーンだった。今後のMCUでは、『シャン・チー』を起点にどれだけ壮大な物語が語られることになるのだろう……。

映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は公開中。

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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