『シャザム!』の今後は「わからない、2作目が不評だったから」とザッカリー・リーヴァイ ─ 将来の再評価に期待

DC映画『シャザム!』シリーズは、第2作『シャザム!~神々の怒り~』(2023)の不評を受けて、今後の展開がわからない状況にあるという。主演のザッカリー・リーヴァイが、米The FilmUp Podcastにて明かした。
“身体はオトナ、中身はコドモ”のスーパーヒーロー、シャザムの活躍と成長を描いた本シリーズは、2019年『シャザム!』にて幕を開けた。シリアスなイメージが強かったDCユニバースに風穴を開けるライトでコミカルな作風は、幅広い層の観客に愛され、批評家からも大きな支持を受けたのである。ところが、続編は必ずしもそうとは言えなかった。米Rotten Tomatoesでは、観客スコアこそ86%フレッシュと高評価だったが、批評家スコアは49%にとどまったのである。
「あの映画を作るのも、あの役を演じるのも本当に楽しかった」と振り返るザッカリーだが、作品への評価には落胆している様子。「(シリーズの)今後についてはわかりません。なぜかというと、2作目は残念ながら評判が良くなかったから。観客スコアはかなり高かったんですが、おかしなことに批評家スコアが低くて」と漏らした。「オーソン・ウェルズみたいに完璧な傑作だとは言いませんが、良い映画だと思うんですけどね」。
原因のひとつとしてザッカリーが推測するのは、前作が公開されてから4年間でソーシャルメディアの状況が大きく変化したことだ。「ネット上のヘイトや荒らし、派閥争いが有害な形で激しくなっています。作品や僕自身、または関係者のことが好きじゃないからという理由で、特定のプロジェクトを破壊しようとする人たちがいる」と指摘した。
もっとも、ソーシャルメディアをめぐるザッカリーの分析が正しいにせよ、それが『シャザム!』の評価に与えた影響には疑問が残る。SNS上の反応がダイレクトに反映されるのは、批評家よりもむしろ観客のスコアだからだ。幸い、観客からの評価は2作品とも高いのである。
ジェームズ・ガン&ピーター・サフランによる新生DCユニバースの開幕を控える中、ザッカリーは「これからどうなるかはわからないけど」と述べつつ、『シャザム!~神々の怒り~』の将来的な再評価に期待する。「(良い作品であることを)歴史が証明してくれると信じています。もう一度観たり、自宅や飛行機なんかで観たりしてもらえれば、“いろんな批判を聞いたけど、いやいや、ちょっと待ってよ”と思える作品だから」。
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Source: The FilmUp Podcast