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「シー・ハルク」はデアデビルの「明るい面」を描く ─ 気になるNetflix版との連続性は

シー・ハルク:ザ・アトーニー
(c) 2022 Marvel

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマシリーズ「シー・ハルク:ザ・アトーニー」には、いよいよチャーリー・コックス演じるデアデビル/マット・マードックが本格登場する。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)にはカメオ登場したものの、デアデビルとしては「Marvel デアデビル」(2015-2018)以来、じつに4年ぶりのカムバックだ。

もっとも、Netflixシリーズで見せたダークでシリアスなヒーロー像を見られるのはもう少し先になりそうである。脚本・製作総指揮のジェシカ・ガオは、「非常にドラマティックでダーク、ヘビーなデアデビルは皆さんもご存知ですよね」と述べた上で、今回は「彼を『シー・ハルク』のトーンに引き込み、キャラクターの明るい面を見ることができた」と米The Directにて語っているのだ。

なにしろ「シー・ハルク」は、弁護士のジェニファー・ウォルターズが、事故によってハルクの血液に触れたことからスーパーパワーに目覚め、ヒーローやヴィランの依頼を受ける“超人専門弁護士”として活躍していくリーガル・コメディ。ジェニファーとマットには“弁護士兼スーパーヒーロー”という共通点があるだけに、主演のタチアナ・マスラニーは「(二人は)ベストフレンド、親友です」とも語っていたのだ。

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Comicbook.comにて、ガオは“デアデビルの明るい面を見せる”という決断の背景を語っている。これはデアデビルに限らず、本作に登場する既存のキャラクターすべてに通じるようなのだ。

「MCUに既存のキャラクターは、どの人物も少々違うものになっています。なぜなら彼らは非常にドラマティックな役どころで、とても大きなプレッシャーを背負い、緊張感のある状況にいるから。けれども私たちの作品は、どちらかといえば日常の1ページを描くもの。だから、ここでは彼らも休憩できる。“コメディ休暇”を取れるんです。そのあとは宇宙や世界を救うため、シリアスでハードな物語に戻るわけですが、こっちは宇宙の危機じゃない。だからキャラクターの新たな一面をきちんと描くチャンスですよ。だって、誰もが10分ごとに世界を救っているわけじゃないですから。」

もっともガオは、「シー・ハルク」にデアデビルを登場させられることを初めて知った時に衝撃を受けたそう。「信じられなかったですよ、どこかのタイミングで“冗談だよ”と言われると思っていました」。演じるチャーリー・コックスには「彼は本当に勇敢で、素晴らしい俳優。そして素晴らしい人物です」と称賛を送っている。

ところで「Marvel デアデビル」のファンが気になるのは、以前のマット・マードックと、本作のマット・マードックが本当に同一人物なのかということだ。今回のマットは、過去の出来事をきちんと引き継いで登場するのだろうか? 監督のカット・コイロは、この疑問について「答えていいのかわかりませんが、非常に意識して、きちんと計画を立てて描きました。言えるのはそれだけです」と答えている。

ドラマ「シー・ハルク:ザ・アトーニー」は、2022年8月18日(木)16時よりディズニープラスにて独占配信開始。

Sources: The Direct, Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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