「シー・ハルク」の明るく陽気なデアデビルは変異体だったのか?監督「肯定も否定もしません」

Netflixで展開されたマーベル・ドラマ「デアデビル」(2015‐2018)に主演したチャーリー・コックスが、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)ドラマ「シー・ハルク:ザ・アトーニー」(2022)にデアデビル/マット・マードック役で戻ってきた。待望のカムバックとなったが、Netflix版のダークでシリアスなバージョンとは大きく異なり、「シー・ハルク」のデアデビルは明るく陽気だ。そこでファンのなかには、ある疑問が沸き上がった人もいたようだ。「このデアデビルは変異体なの?」と。
変異体(ヴァリアント)といえば、MCUドラマ「ロキ」(2021‐)ではワニのロキや女性の姿をしたロキなど複数の変異体がフィーチャーされ、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022)でも題材のひとつとなった。もし、「シー・ハルク」の陽気なデアデビルが変異体ならば、Netflix版との大きな違いについて説明がつきそうである。
米The Hollywood Reporterの取材に応じたエピソード監督のカット・コイロが、「第8話では、(Netflix版の)デアデビルのテーマ曲が流れて、キャラクターの動きが再現され、廊下での戦闘シーンでオマージュを捧げていますよね。(デアデビルは)新しい設定にいる同一人物なのでしょうか?」と質問されて答えている。
「(笑)肯定も否定もしません。その答えはケヴィン(・ファイギ)に任せますが、撮影監督と私は廊下での戦闘に大きな注意を払ったことは言えます。なぜなら、それは誰もが愛するデアデビルのアイコニックなシーンだからです。長い目で見たらどうなるかは別として、このキャラクターの出自を尊重しなければなりませんでしたから。」
コイロは微妙な答えで返しているが、いずれにしろ、Netflix版には敬意を示したかったようだ。なおコックスは、明るいキャラクター像が新ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン(原題)」にも反映されるのかどうかは分からないとし、「楽しい試みであったことは確かです」とコメントしていた。「ボーン・アゲイン」で、どのようなキャラクター像でデアデビルが描かれるか楽しみに待とう。
「シー・ハルク:ザ・アトーニー」はディズニープラスにて配信中。「デアデビル:ボーン・アゲイン(原題)」は2023年に撮影開始。
Source:The Hollywood Reporter