「シー・ハルク」のパリピ姐さんマディスンの「単独映画を作ってあげたい」と監督

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)「シー・ハルク:ザ・アトーニー」で6話にわたってエピソード監督を務めたカット・コイロが、第4話『本物のマジックとは?』に登場したパリピキャラクターに、「単独映画を作ってあげたい」と語っている。
この記事には、「シー・ハルク:ザ・アトーニー」第4話『本物のマジックとは?』のネタバレが含まれています。

「シー・ハルク:ザ・アトーニー」第4話『本物のマジックとは?』には、『ドクター・ストレンジ』シリーズでおなじみの魔術師ウォンが登場。かつてウォンの元で魔術の修行をしていたが、わずか1週間で破門になったドニー・ブレイズなる男が、魔術を悪用したインチキマジックショーで騒動を起こす。ドニー・ブレイズがショーの舞台でポータルを開くと、会場にいた女性マディスン(Madisynn:Nが2つ、Yが1つ)がネパール・カトマンズのウォン宅に転送される展開となる。
その時にウォンは、ちょうど人気ドラマ「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」を視聴しようとしているところだった。ところが、いきなり現れたホロ酔い気味のマジソンが、ドラマの展開を知らないウォンにネタバレを投下。しかも、主人公シー・ハルク/ジェニファー・ウォルターズが弁護を担当した訴訟で証人を務めたマディソンは「ザ・ソプラノズ」のネタバレを連発し続けた挙句、トンチンカンな証言で法廷を搔き乱す始末。「ザ・ソプラノズ」のファンという以外に全く共通点がなさそうなウォンとマディソンだが、最後は仲良く一緒にドラマを観賞する“バディ”となり、微笑ましいコンビぶりを見せた。

そんなインパクト大のパリピ・キャラクターを演じたのは、「モダン・ファミリー」シーズン10(2019)や「Webセラピー」(2022)などに出演しているパティ・グッゲンハイム。出演作は多いが、大作や話題作に登場していないグッゲンハイムを起用した理由について、米Comicbook.comのインタビューでカット・コイロ監督が語っている。
「パティとは何度も仕事をしていますが、彼女をマディソン役で起用することを提案した時には、誰も彼女のことを知らなかったので少し抵抗がありました。それで私が、“みんな、彼女にオーディションを受けさせてあげて”と頼んだんです。そしてパティがオーディションを受けると、みんな(笑って)泣いていました。
パティ・グッゲンハイムの魅力は、滑稽なキャラクターを説得力を持って演じられること、あまり賢そうに見えないキャラクターを知性を持って演じられるところなんです。私は何年もの間、パティを羽ばたかせる瞬間を待っていたので、“よし、世界が追いついて来たし、今度は彼女の単独映画を作りましょう”という感じなんです。」
1話のみの登場だが、強烈なインパクトを残したマディソン役を好演したグッゲンハイムは、出演する前からコイロ監督の太鼓判が押されていたようだ。ウォン役のベネディクト・ウォンとも最高のケミストリーを見せていたため、もしかしたら将来的にMCUのどこかで、再びウォン&マディソンの凸凹コンビを目に出来るかもしれない。
「シー・ハルク:ザ・アトーニー」はディズニープラスにて配信中。
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Source:Comicbook.com