『ザ・バットマン』関連コミック2作、MCUファンも注目『ヤング・アベンジャーズ』最新コミック発売【邦訳アメコミ最新情報】

ShoPro Books(小学館集英社プロダクション)より、2022年2月25日発売の邦訳アメコミラインナップが到着だ。今月は、映画『THE BATMAN -ザ・バットマン-』の準備にも最適なバットマン関連作や、MCUファンも注目のヤング・アベンジャーズ関連作も登場。2月も見逃せないラインナップとなっている。
『バットマン:エゴ』(DC)
2022年3月11日公開予定の映画『THE BATMAN -ザ・バットマン-』のマット・リーブス監督が映画制作にあたってインスピレーションを得たと語ったダーウィン・クックの名作コミックス、初邦訳でついに登場!
来たる3月11日、いよいよ待望のバットマン新作映画『THE BATMAN -ザ・バットマン-』が公開される。そこでShoPro Booksからは、映画に関連した2作品が同時発売となる。
本作『バットマン:エゴ』は、2016年に53歳でこの世を去ったダーウィン・クックの代表作をまとめた短編集。表題の『バットマン:エゴ』は2000年に本国で出版された作品で、『THE BATMAN -ザ・バットマン-』のマット・リーブス監督が、映画を制作するにあたって「インスピレーションを得た」と語った作品だ。
作者のダーウィン・クックは、もともとテレビアニメ版『バットマン』のストーリーボードなどを手掛けたアーティストで、この『バットマン:エゴ』がクックのコミックス作家としてのデビュー作。
アートディレクター、グラフィックデザイナーの肩書も持つクックのアートは高い評価を受け、暴力や哲学、性といったテーマを、スタイリッシュなアートワークでコミックスに盛り込んだことで、特別な地位を確立した。
表題作『バットマン:エゴ』は、ある時、追い詰めたチンピラがとある告白をして自殺したことをきっかけに、罪悪感に苛まれ、「復讐に燃えるバットマン」と「理性的なブルース・ウェイン」に人格が分裂してしまう、というストーリー。
その他にも、キャットウーマンを描いた『セリナーズ・ビック・スコア』や、ダーウィン・クックが脚本、ティム・セイルがアートを手掛けた『デート・ナイト』など、内省的な物語からハードな犯罪アクション、コメディまで、クックの幅広い作風が堪能できる人気作を詰め込んだ一冊となっている。
「ダーウィン・クックは私にとって、兄貴に一番近い存在だ。兄貴にはいろんな側面がある。見上げて尊敬することもあれば、マジでムカつくこともある。で、このイントロダクションではムカついたほうの話をする」……という文章ではじまるアマンダ・コナー(『ビフォア・ウォッチメン:シルク・スペクター』『パワーガール』などを手掛けたコミックス・アーティスト)による愛情と尊敬にあふれたイントロダクションも必読。ダーウィン・クックによるスタイリッシュなバットマンワールドを、ぜひお楽しみあれ。
『バットマン:インポスター』(DC)
映画『THE BATMAN -ザ・バットマン-』公式タイイン作品として、世界同時発売のバットマンBLACK LABELタイトルが登場だ。
映画『THE BATMAN -ザ・バットマン-』関連コミックス第2弾は、世界同時発売となる本作『バットマン:インポスター』。
本作でライターを務めるマットソン・トムリンは、主に映像の分野で活動しているクリエイターで、『プロジェクト・パワー』(Netflix で配信中)の脚本を手掛けた他、今後は人気ゲームを映像化した『ロックマン』の脚本や、SFサスペンス『Mother/Android 』の監督・脚本を担当している。
DC によると、本書は新作映画『THE BATMAN – ザ・バットマン- 』の原案ではないものの、映画の雰囲気を踏襲した作品とのこと。正史(メイン・ユニバース)とは別のオリジナルストーリーなので、予備知識なしでも楽しめる作品となっている。
本作で描かれるのは、自警活動を始めて間もない頃のバットマン。まだヒーローとしての地位を確立してはおらず、巷では「ザ・バットマン」という名で呼ばれている。
しかし、活動が目立つようになったことで、彼はゴッサムの裏社会に潜む権力者を敵に回すことに。バットマンを陥れるために、ゴッサムの裏社会はバットマンの偽物(インポスター)を生み出し、その犯罪をすべて本物のバットマンになすりつけようとするが……。犯罪者のレッテルを貼られ、ゴッサム市警から追われる身となったバットマンは、偽物を捕まえて身の潔白を証明できるのか?
アイズナー賞の受賞歴もあるイタリア人アーティスト、アンドレア・ソレンティーノの美麗なアートにも注目、『バットマン:エゴ』とあわせて読んでいただきたい作品。