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ジョシュ・ブローリン vs ベニチオ・デル・トロの予感 ― 『ボーダーライン2』新予告編公開!

https://www.youtube.com/watch?v=Um5vH28jcFk

エミリー・ブラント主演、ジョシュ・ブローリン&ベニチオ・デル・トロ共演でメキシコ麻薬戦争を描いた『ボーダーライン』(2015)の続編映画『ボーダーライン2(邦題未定、原題:SICARIO: Day of the Soldado)』より新たな予告編が米国にて公開された。ブラントは続投せず、デル・トロ&ブローリンのコンビに焦点を絞った作品となる。

前作に続いてデル・トロが演じるのは、家族をメキシコの麻薬王カルロス・レイエスに殺害された過去を持つ傭兵アレハンドロ・ギリック。アレハンドロの新たな任務は、カルロスの娘であるイザベラを誘拐することだった。
事態の背景にあるのは、メキシコ麻薬カルテルが米国との国境近くでテロリストを援助している事実だ。米政府はCIAエージェントのマット・グレイヴァー(ジョシュ・ブローリン)を利用して、イザベラの誘拐によってカルテル同士を対立させ、その両方を消滅させることだった。マットは自ら手を汚すが、計画は明るみに出てしまい、アレハンドロにイザベラの殺害を命じる。しかしマットは、かつて家族の命が奪われたのと同じように、自分が罪なき少女を殺すことを拒む。

このたび公開された予告編は、本編では前作『ボーダーライン』以上に激しい暴力描写やシビアな展開が予想される中、やたらと明るいトーンで展開。しかしながら今回は、麻薬王の娘であるイザベラをめぐってアレハンドロとマットが対立する予感がひしひしと伝わってくるだろう。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)のサノス役、『デッドプール2』(2018)のケーブル役とヒーロー映画が続いたブローリンは、久々にその強面の面目躍如というべき演技を見せてくれるにちがいない。

なおデル・トロは米Entertainment Weekly誌のインタビューで、「(続編では)登場人物がさらなる決断、さらなる分岐に直面します。アレハンドロやマットは、より難しい決断を同じように迫られるんです」と述べている。
前作以上に複雑なプロットとなっているであろう脚本を執筆したのは、前作につづいてその筆力を発揮するテイラー・シェリダン。初監督作品『ウインド・リバー』の日本公開を2018年7月に控える実力者だ。またドゥニ・ヴィルヌーヴ監督に代わってメガホンを取ったのは『暗黒街』(2015)のステファノ・ソッリマ。その硬派な演出力はすでに高い評価を集めている。

映画『ボーダーライン2(邦題未定、原題:SICARIO: Day of the Soldado)』は2018年6月29日に米国公開予定

Sources: EW(1, 2

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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