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『スパイダーマン』スピンオフドラマ「シルク」Amazonで決定 ─ 「複数の」実写シリーズ企画中か

シルク
※画像はイメージです | Photo by Oliver Ayala https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Sdcc_day_2-82_(28673027506).jpg Remixed by THE RIVER

Amazonが、米ソニーの保有するマーベルキャラクターを扱う複数の実写ドラマシリーズを発注したことがわかった。第一弾として、『スパイダーマン』の女性ヒーロー「シルク」を描く「シルク:スパイダー・ソサエティ(原題:Silk: Spider Society)」を放つ。米Varietyなどが報じた。

『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)のフィル・ロード&クリス・ミラーが製作を、「ウォーキング・デッド」を手掛けたアンジェラ・カーンがショーランナーを務める。『スパイダーマン』や『ヴェノム』などの映画シリーズで知られるエイミー・パスカルも製作総指揮に入る盤石体制。「シルク」は過去数年間にわたってドラマ化予定が報じられており、ショーランナーやプロデューサーには別の人物らが起用されていたこともあった。

本国での契約都合上、日本上陸には遅れが生じる可能性がある。先行してアメリカでテレビ放送した後に、Amazon Prime Videoで世界240カ国展開する予定とされるからだ。

アメリカ放送はMGM+が行う。これは現Epixとの名で知られるケーブルテレビ局で、2023年1月にMGM+としてブランドリニューアルするもの。「シルク」はこの新生局の目玉企画となる。

主人公のシルク/シンディ・ムーンは2014年にコミックに初登場した、スパイダーマン/ピーター・パーカーのクラスメイト。ピーターがクモに噛まれてスパイダーマンになったのと同じころ、実はシンディも同じクモに噛まれてスーパーパワーを獲得していたという背景を持つ。高速移動やクモ糸の発射能力はピーターを超え、スパイダーセンスを上回る第六感「シルクセンス」も備えているという設定だ。原作設定は韓国系アメリカ人女性で、「イカゲーム」やK-POPなどアメリカでの韓国トレンドにも合致する企画となる。

以前の情報では、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)との関連性は持たないとされていたが、その後どのような変更があったかはわからない。もっとも、MCUやソニーの『スパイダーマン』関連作には「マルチバース」設定があるため、将来的なクロスオーバーも十分可能だろう。ロード&ミラーが参加していることもあり、前後作構成の『スパイダーバース』続編とのイースターエッグも見られるかもしれない。

ディズニー/マーベル・スタジオがディズニープラスでドラマ作品を続々リリースする一方、本作はソニーのマーベルキャラクター初のドラマ作品となる。Amazonは複数の企画を進めているとあるため、後続企画にも期待できる。ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)拡大の機運がにわかに高まった。

Source:Variety,Deadline

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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