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女性版スパイダーマン「シルク」ドラマ化企画が始動、『スパイダーバース』チームが製作 ─ ソニー、マーベル原作ドラマを複数企画中

シルク
※画像はイメージです | Photo by Oliver Ayala https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Sdcc_day_2-82_(28673027506).jpg Remixed by THE RIVER

マーベル・コミック『スパイダーマン』に登場する女性ヒーロー、シルク/シンディ・ムーンの単独ドラマシリーズ「シルク(原題:Silk)」を、米ソニー・ピクチャーズが企画していることがわかった。米DeadlineVarietyなどが報じている。

シルク/シンディ・ムーンは2014年にコミックに初登場した韓国系女性アメリカ人のスーパーヒーローで、スパイダーマン/ピーター・パーカーのクラスメイトという設定。ピーターがクモに噛まれてスパイダーマンになったのと同じころ、シンディも同じクモに噛まれてスーパーパワーを獲得。高速移動やクモ糸を発射する能力などを持つが、その強度はピーターを上回り、スパイダーセンスを上回る第六感「シルクセンス」も備えている。

製作総指揮は『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)のフィル・ロード&クリス・ミラー、プロデューサーには『スパイダーマン』シリーズのエイミー・パスカル。脚本にはNetflixドラマ「ユニークライフ」(2017-)のローレン・ムーンが起用された。

報道によると、ソニーは「シルク」を皮切りとするマーベル原作のタイトルを複数企画しており、Amazonとの間で配給権の交渉に入っているという。この取り組みは、Netflixとマーベル・テレビジョンが「Marvel デアデビル」など複数のシリーズを製作したスタイルに近いといわれているが、交渉は初期段階にあるほか、キャラクターの権利など重要な課題もいくつか浮上している模様。Amazonでの配信に先がけ、テレビ放送が実施される見込みとも報じられている。

なお、無事に企画が進めば、「シルク」は韓国系アメリカ人が主人公となる初めてのヒーロー・ドラマとなる。マーベル・スタジオはアジア系のシャン・チー、イスラム系のMs.マーベルの映像化を進め、DCも『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』(2019)などでアジア系のキャラクターをフィーチャーしているが、きっと「シルク」もジャンルの多様性を拡大する重要な作品となるだろう。ちなみに、シルクの映像化は2018年6月に初報が伝えられており、当時は単独映画といわれていた。

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Sources: Deadline, Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。