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マーベル「スパイダーウーマン」映画化か、『ブックスマート』オリヴィア・ワイルドが監督就任

スパイダーウーマン
Photo by David Brat https://www.flickr.com/photos/lovetoys2/50196221407/

米ソニー・ピクチャーズ製作、マーベル・コミックの女性キャラクターを主人公とする新作映画(タイトル未定)に、『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』のオリヴィア・ワイルド監督が就任したことがわかった。米Deadlineなどが報じている。

ソニー製作のマーベル映画といえば、トム・ホランド主演『スパイダーマン』シリーズや『ヴェノム』(2018)『モービウス』(2021)など、コミック「スパイダーマン」シリーズに関連する作品ばかり。報道によると、本作は、以前から企画開発が進められてきた「スパイダーウーマン」の物語になるという。

初代スパイダーウーマン/ジェシカ・ドリューは、1977年にコミックに初登場したキャラクター。幼くしてウランの影響により病を患ったジェシカは、命を救おうとした父親からクモの血清を注射され、超人的な身体能力や、生体電流を操る「ヴェノムブラスト」などのスーパーパワーを得る。初期はヒドラの洗脳を受けていたものの、のちに犯罪者と戦うヒーローとしての活動を開始した。2代目としてジュリア・カーペンター、3代目としてマティ・フランクリンなど複数のキャラクターが「スパイダーウーマン」として活躍。ちなみにグウェン・ステイシーやMJなど、並行世界も含めて“女性版スパイダーマン”として活動する人物も、より広義の“スパイダーウーマン”として語られることがある。

Deadlineによると、ワイルド監督はスパイダーウーマンのコンセプトを刷新しているため、作品がどのような方向性になるかは不明。脚本は、同じく『ブックスマート』のケイティ・シルバーマンが執筆。プロデューサーには『スパイダーマン』シリーズのエイミー・パスカル、製作総指揮にはレイチェル・オコナーが就任した。ワイルド監督とシルバーマン&パスカルは、本作のほか、米ユニバーサル・ピクチャーズ製作のクリスマス映画(タイトル未定)の企画にも着手している。

オリヴィア・ワイルド
オリヴィア・ワイルド Photo by Daniel Benavides https://www.flickr.com/photos/relevantwriter/47346791331/

ソニーは本企画を2020年初頭から優先的に進めていたとのこと。ワイルド監督は今後、女子体操選手ケリー・ストラグの伝記映画『パーフェクト(原題)』、フローレンス・ピュー、クリス・パイン出演のスリラー映画『Don’t Worry Darling(原題)』などを控えているため、就任を見送る可能性もあったというが、独自の女性ヒーローを描くために参加が決まったという。以前の脚本は『バリー・シール/アメリカをはめた男』(2017)のゲイリー・スピネッリが執筆したが、先述の通りコンセプトが刷新されているため、この草稿が現在も使用されているとは限らない。

本企画のほかにも、ソニーは『スパイダーマン』シリーズを基にした女性キャラクターの新作映画を複数進行中。2017年から存在するシルバー・セーブル&ブラック・キャットの映画化企画は今でも検討されているほか、「Marvel ザ・ディフェンダーズ」(2017)などのS・J・クラークソン監督は“盲目の老女”マダム・ウェブの単独映画を準備中とされる。「ARROW/アロー」(2012-2020)などの脚本家マーク・グッゲンハイムは、“戦う母親”ジャックポットの映画化に着手したと伝えられた。

なお、オリヴィア・ワイルド監督作『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』は2020年8月21日(金)より全国順次公開。

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Source: Deadline, Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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