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スパイダーマン映画『シルバー&ブラック』製作前進せず ― 監督が別のコミック映画化企画に参加へ

マーベル
Photo by Stefan Scheele https://www.flickr.com/photos/spscheele/5435748481/ Remixed by THE RIVER

米ソニー・ピクチャーズが企画している、「スパイダーマン」のスピンオフ映画『シルバー&ブラック(邦題未定、原題:Silver and Black)』の製作が依然として前進していない。
The Hollywood Reporterによれば、このたび監督を務めるジーナ・プリンス=バイスウッドが異なるコミックの映画化企画に参加したことが判明。『シルバー&ブラック』の製作は後回しとなっているものとみられる。

『シルバー・アンド・ブラック』は、コミック「スパイダーマン」シリーズに登場する二人の女性キャラクターを主人公とする物語。戦争犯罪人を追う傭兵シルバー・セーブルと、元女泥棒にしてクライム・ファイターのブラック・キャットのバディ・ムービーになるという。
しかし2018年6月上旬、2019年2月に予定されていた本作の米国公開日は白紙に戻された。バイスウッド監督が納得する脚本がいまだ完成しておらず、執筆に大幅な遅れが発生しているものと推測されたのだ。

今回、バイスウッド監督が新たに契約を結んだと報じられたのは『The Old Guard(原題)』。原作をグレッグ・ルッカ、作画をレアンドロ・フェルナンデスが担当したイメージ・コミックの同名作品を映画化するもので、女性主人公アンディが率いる“不死身の傭兵たち”を描くストーリーだ。『シルバー&ブラック』と共通するのは「コミック原作、女性主人公のアクション映画」という点であろう。

『The Old Guard』をプロデュースするのは、『デッドプール』(2016)のティム・ミラー監督による『ターミネーター』続編や『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018)などを手がけるスカイダンス・プロダクションズのデヴィッド・エリソンら。『シルバー&ブラック』が前進を見せない一方、こちらは急ピッチで準備が進められており、2018年秋より撮影開始、2019年に米国公開予定だという。

なおソニー・ピクチャーズは、「スパイダーマン」シリーズのスピンオフ作品として、トム・ハーディ主演の注目作『ヴェノム』(2018年11月2日公開)のほか、ジャレッド・レト主演『モービウス(邦題未定、原題:Morbius)を準備中。スパイク・リー監督が手がける可能性が伝えられた『ナイトウォッチ(仮題)』、韓国系アメリカ人の女性ヒーローを描く『シルク(仮題)』の企画が存在することも報じられている。

映画『シルバー&ブラック(邦題未定、原題:Silver and Black)』の撮影・公開時期は未定

Source: THR
Eyecatch Image: Photo by Stefan Scheele Remixed by THE RIVER

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。