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「今はスーパーヒーロー映画を嫌うのが流行っているみたい」シャン・チー役シム・リウ ─ 「ジャンル自体を貶めるのはどうかと思う」

シム・リウ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/48469103901/ Remixed by THE RIVER

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)でシャン・チー役を演じるシム・リウが、昨今のスーパーヒーロー映画に対する批判に反応した。

Varietyのインタビューにて、リウは『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の撮影に参加した感想を「本当に最高でした。興奮しました」と語った。「子どもの頃から見ていた俳優たちがたくさんいて、彼らと同じ砂場で遊べるなんて……夢が叶いました」と。

以前、別のインタビューでも「夢が叶った」といい、「スーパーヒーロー映画ジャンル全体へのラブレターのよう」「コミックを読んで育ち、そこに希望を見出していた全ての変わり者、奇人、負け犬たちのための映画」と話していたリウ。今回も、自らのスーパーヒーロー映画観を率直に表明している。

「僕はスーパーヒーロー映画を観ながら育ってきたので、はみ出し者やオタク、変人たちが、自分自身の中にスーパーパワーを発見し、世界を救えると信じたいと思っていました。12歳の僕はそのことにこだわっていたし、今でも変わらず、スーパーヒーロー映画が今日まで表現してきたものの力を良くも悪くも信じているのです。」

いまやリウは、スーパーヒーロー映画のファンであり、同時に作り手のひとりである。それゆえだろう、「スーパーヒーロー映画というジャンル自体を貶めるのはどうかと思います。僕自身、子どもの頃はスーパーヒーロー映画を観るのが大好きだったので、どうかはわからないけれど」と複雑な胸中を率直に語った。

『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』は2026年12月18日(金)に日米同時公開予定。これをもってMCUは新時代に突入し、リウもシャン・チー役としてスーパーヒーロー映画の新時代を担ってゆくことになるとみられる。

「今はスーパーヒーロー映画を嫌うのが流行っているみたいですね」とリウ。そこにはジャンルへの愛情とともに、責任あるクリエイターの一員としての態度もにじんだ。「映画の作り方や予算の扱い方については正当な批判もあると思います。言うべきことも、たくさんあると思います」。

Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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