『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』トム・ホランド、公開前の宣伝文句を注意されていた

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の主演トム・ホランドは、公開前のプレスツアーで「面倒なこと」を招いていたようだ。
映画公開前の2021年11月、ホランドはファンに対して、本作が「残酷なものになると」と予告していた。自分なりに感じたことを率直に──もちろんネタばれすることなく──予告したつもりだったホランドだが、「残酷」という言葉はスタジオの求める宣伝文句ではなかったようで、注意されていたという。米The Hollywood Reporterに、ホランドはこう振り返る。
「これ面白いんですけど、面倒なことになってしまったんです。スタジオの人から電話がかかってきて、“残酷って言うのはダメ。映画はエモーショナルだって言うのもダメ。映画が売れなくなっちゃうから”って言われたんです。これに僕は“でも、本当のことじゃないですか!これまで作られたなかで最高にエモーショナルじゃないですか!”って答えたんです。そしたら、“私たちは、どれだけ面白いかを(ファンに)知ってもらいたいんです”って言うので、“楽しいけど、辛くもあるじゃん…”って思いましたよ。」
公開後、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』はシリーズ初の試みとともに特大のサプライズを仕掛けたわけだが、確かにホランドの言う通り、物語は「残酷」でもあり「エモーショナル」でもあった。スタジオ側がこうした“真実”を隠そうとしたのは、ファンの劇場体験を最大限に引き出したり、映画のエンタメ要素を強調したりするための宣伝戦略であることは言わずもがなだが、ホランドは大丈夫だと思ったのだろう。
ちなみにホランド本人いわく、スタジオからの注意を受けた後は「宣伝の仕方を軌道変更しなければいけなかった」という。その一方で、「少なくとも何人かには警告できて良かったです」とも話しており、「残酷」発言を後悔しているわけではないようだ。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は全国公開中。
▼『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の記事
トム・ホランド主演第4作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』タイトル決定、2026年夏公開 ついに決定! 『スパイダーマン4』、デアデビルとのクロスオーバーはある?キングピン役が言及 「聞いていません」 デアデビル役チャーリー・コックス「僕ら共演してるっぽいね」ガーフィールド「いや僕が出るのはスパイダーマン」コックス「だよね、僕も」ガーフィールド「そんなの脚本にないぞ」 『ノー・ウェイ・ホーム』裏話 「アベンジャーズ映画に出たい」デアデビル役チャーリー・コックス ─ 「家賃も払えない」貧乏時代乗り越えボーン・アゲイン 「スパイダーマンでもいい」 スパイダーマンと「赦し」のテーマ ─ ライミ版、アメスパ、そして「フレンドリー・ネイバーフッド」へ 心優しい隣人
Source: THR