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スパイダーマン、『ヴェノム』他ソニーのマーベル映画に「登場計画ある」 ─ カギ握るのは『ノー・ウェイ・ホーム』

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
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「スパイダーマンは、複数のシネマティック・ユニバースを横断するスーパーパワーを持つ唯一のヒーロー」。2019年9月、ディズニーとソニー・ピクチャーズが『スパイダーマン』シリーズにまつわる契約を結び直した際、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長はこう言った。しかし2021年5月末現在、スパイダーマン/ピーター・パーカー(トム・ホランド)はユニバースを越境していない。

ディズニー/マーベル・スタジオが、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)版『スパイダーマン』シリーズを手がけるかたわら、ソニーは『ヴェノム』(2018)と続編『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(2021)、ジャレッド・レト主演『モービウス』(2022)の公開を控え、アーロン・テイラー=ジョンソン主演『クレイブン・ザ・ハンター(原題)』も準備中。ソニー・ピクチャーズの映画部門を統括するサンフォード・パニッチ氏は、このたび、自社作品にスパイダーマンの合流計画があることを改めて強調した。

「(スパイダーマンの登場は)確かに計画しています。私たちの方向性は少しずつ明らかになってくると思いますし、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(原題)』が公開されれば、さらに多くが明かされることでしょう。」

ディズニーとソニーの契約がどのような内容かは定かでないが、ひとまず両社の事業提携は『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で終わりを迎える。パニッチ氏の言葉を信じるなら、『ノー・ウェイ・ホーム』のあと、スパイダーマンは両方のユニバースに登場できるようになるということだろうか。同作にはサム・ライミ監督『スパイダーマン』3部作からドクター・オクトパス、『アメイジング・スパイダーマン』2部作からエレクトロが登場するが、そこにはおそらく“マルチバース”あるいは類似の概念が関わってくることになりそうである。

また、新型コロナウイルスの影響で公開順が変更されたものの、『モービウス』には『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)でバルチャー/エイドリアン・トゥームスを演じたマイケル・キートンも登場する。ただし、キートンがトゥームス役を再演するのか、あるいは異なる役柄での登場となるのかは不明だ。

パニッチ氏は、マーベル・スタジオとの関係性について「ケヴィンとはとても素晴らしい関係を築いています。(お互いにとって)最高の遊び場があるような感じ」と語る。「MCU映画はとことん巨大になってほしい。それが私たち自身や、我々のマーベル・キャラクターにとって良いことだからだし、彼らにとっても同じこと。最高の関係ですから、今後もあらゆる可能性が形になっていくと思いますよ」。

映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(原題:Spider-Man: No Way Home)』は2021年12月17日に米国公開予定。

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Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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